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[調印式・前日計量]2019.9.11

3度目の対戦、因縁に決着つける

左:花形 右:池山
 これまで2度引き分けた、IBF(国際ボクシング連盟)女子アトム級王者の花形冴美(34=花形)と前WBO(世界ボクシング機構)女子同級王者の池山直(49=フュチュール)によるIBF世界戦の調印式と前日計量が11日、都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。
 試合は明日12日に後楽園ホールで開催される「VICTORIVA Vol.5」のメインイベントにセット。3度目の対戦で完全決着をつけると意気込む両者の戦いは、初回から激しい打ち合いが期待できそうだ。
2年ぶり3度目の対戦
 16年6月と17年7月の対戦は、池山の持つWBO女子世界アトム級王座に花形が挑戦したものだが、今回は初めて逆の立場となる。調印後のグローブチェックは両者にイサミ製の黒が渡され、続けて質疑応答が行われた。
これまでのような悲壮感はない
 昨年9月のIBF王座決定戦から1年ぶりの試合となる花形は、「世界を獲るという壁を乗り越え、プレッシャーから解放された。スキルを上げる練習をしてきたので、やってきたことに自信を持って戦えば結果は出ると思っている。明日はこれまでのように悲壮感なく試合を楽しみたい」と笑顔で話し、「その上で池山さんと決着をつける。明確な勝利で因縁を断ち切る」と決意した。
納得のいくボクシングがしたい
 一方、試合の6日後に50歳となる"鉄人"池山は、「この歳まで続けるとは思っていなかったが、それは納得のいくボクシングができていないから。まだやり残したことがあるような気がする」と現役を続ける理由を説明。横に座る花形に対し、「花形さんの想いを返して明日は2本目のベルトを頂きます。3度目の正直で決着をつける」と意気込んだ。
自信を持って戦えば結果は出る
 その後に行われた計量は、花形がリミットの46.2kg、服を着たまま秤に乗った池山は400gアンダーの45.8kgでクリア。2年ぶりの対戦に向け、池山は「仕上がりは良い。前に前に出るボクシングで仕掛けていく」と話し、花形は「打ち合う場面は打ち合い、変化をつけていきたい」と受けて立つ構えを見せた。
このままでは終われない
IBF女子世界アトム級タイトルマッチ
■検診結果
王者:花形冴美(花形)
体重:46.2kg
血圧:124/95mm/Hg
脈拍:68min
体温:36.9℃

挑戦者:池山直(フュチュール)
体重:45.8kg
血圧:126/85mm/Hg
脈拍:61min
体温:37.1℃

■オフィシャル
レフェリー/中村勝彦(日本)
ジャッジ/吉田和敏(日本)、加藤孝雄(日本)、村瀬正一(日本)
スーパーバイザー/安河内剛(日本)