ボクシングモバイルニュース
[試合後会見]2019.9.7

帰ってきたホルヘ・リナレス!

右:リナレスの右アッパーがうなりをあげる
 元世界3階級制覇王者のホルヘ・リナレス(34=帝拳/ベネズエラ)が7日に後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のセミファイナルに出場。137ポンド(62.1kg)契約10回戦でアル・トヨゴン(21=比)と対戦した。2007年2月以来、約12年7ヶ月ぶりに後楽園ホールのリングに登場したリナレスを観客がスマートフォンを出しこぞって録画するなど、注目度の高さが窺えた。
リナレスが大差判定勝ち
 リナレスはキレ味鋭いジャブで距離を作ると右アッパーを好打。対するトヨゴンもガードをガッチリと固めながら右フックを返した。リナレスは速いコンビネーションを繰り出すが、トヨゴンも打たれ強さを発揮すると力強いパンチで応戦した。4回、トヨゴンは打ち終わりに左フックでグラつかせるが、ここを耐えたリナレスは左ボディから連打を浴びせた。中盤はリナレスが多彩な左を軸にポイントを加点。さらに8回には右アッパーからワンツーをねじ込みタフな相手を追い詰めた。リナレスは最後までペースを渡さず、粘るトヨゴンを突き放した。
ライト級で戦っていきたい
 復帰戦を白星で飾ったリナレスは、「相手が頭をぶつけてきてやりにくかった」と不満の表情を見せると、「 ファンはKOを期待していたと思う。判定までいくとは考えていなかったが、10ラウンドできたことは良かった。出来は悪くはなかったが良い試合ではなかった」と淡々と試合を振り返った。
 久しぶりの後楽園ホールの試合を楽しんだというリナレスは、「まだまだ頑張っていく。もっと良い相手と戦いたい。年末にチャンスがあれば」と世界王座返り咲きを見据えた。
相手はグッドファイターだった
 一方、最後まで懸命に食い下がったトヨゴンは、「リナレスのパンチは速かったが見えていた。効いたパンチはなかった」と強気のコメントを残した。
採点表