[公開練習]2019.9.6
井上拓真「やりたいことができている」
兄との競演は気持ちが上がる
WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(23=大橋)が6日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。井上は11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナで正規王者ノルディ・ウーバーリ(33=仏※16戦16勝12KO)と王座統一戦に臨む。
井上は、同じ日にWBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(36=比/米)とWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)バンタム級決勝を争う、WBA・IBF世界バンタム級王者の兄の井上尚弥(26=大橋)との競演に、「同じ日に一緒に向かって行けるのはモチベーションになる」と喜び、「今回は難しい相手なのでアドバイスをもらっている」と兄弟の絆の強さを感じさせた。
井上は、同じ日にWBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(36=比/米)とWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)バンタム級決勝を争う、WBA・IBF世界バンタム級王者の兄の井上尚弥(26=大橋)との競演に、「同じ日に一緒に向かって行けるのはモチベーションになる」と喜び、「今回は難しい相手なのでアドバイスをもらっている」と兄弟の絆の強さを感じさせた。
保田と4Rのスパー
井上はサウスポーのウーバーリを想定し、同門のホープでライト級の保田克也(27)と4ラウンドのスパーリングを披露。距離とテンポを意識しながら、細かい出入りで右ストレートを上下に打ち分けた。その後はボディプロテクターを装着した太田光亮トレーナーとのミット打ちでパンチを確認し、約1時間半の練習を終えた。
ストレートの打ち分けがカギ
ウーバーリは08年の北京、12年のロンドン五輪に出場した経歴を持つ元トップアマ。14年にプロデビューし、今年1月の王座決定戦で戴冠をはたすと、7月にカザフスタンでアーサー・ビラヌエバ(比)を6回終了TKOで仕留め、初防衛に成功した。戦績は16戦16勝12KO、75%のKO率を誇る強打者だ。
サウスポーにも慣れてきた
井上は昨年12月の暫定王座決定戦でサウスポーのペッチCPフレッシュマート(タイ)を攻略しているだけに、左対策については「以前よりも慣れてきたので、やりたいことができている。状態は良い」と好調をアピール。続けてウーバーリの映像は一通り見たと話し、「特に7月の防衛戦の動きを想定し、練習に取り組んでいる。スピードを活かしながらしっかりとストレートを当てていきたい」とイメージした。
兄弟でバンタム級を制覇する
今月中旬に兄と国内での走り込み合宿を予定する井上は、「前回、世界を獲った後の合宿で足を痛め走れなかったので、怪我だけには注意したい。不安要素をなくし、11月の統一戦を迎えたい」と気を引き締めた。