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[試合後談話]2019.8.27

東と西部の新鋭対決

左:石川の左フックがヒット
 18年度東日本バンタム級新人王の石川春樹(19=RK蒲田)と高田篤志(22=J中津)が27日、後楽園ホールで開催された「DANGAN」日本ユース・バンタム級王座決定トーナメント準決勝で激突。左右ともに破壊力のあるパンチを力を持つ石川と大分から参戦したサウスポー高田が激しいペース争いを繰り広げた。
石川がTKO勝ち
 サウスポー高田がサークリングしながらワンツーを繰り出すのに対し、石川はジリジリと距離を詰めると左フックで襲いかかる。2回、高田はサイドに回りながら細かいパンチで顔を弾くと、3回もリズム感のある攻撃を見せた。相手の動きに手を焼いた石川だが、プレスをかけて右フックで腰を沈めさせるとコーナーに詰めて連打でダウンを先取。立ち上がってきた高田にパンチをまとめて2度目のダウンを奪い試合を終わらせた。
打ち合えて楽しかった
 強打を爆発させた石川は、「倒したい気持ちが先走ってしまい、力が入ってしまった。相手はパンチが硬くて強かった。ダウンを奪ってからの詰め方が甘かった」と反省しきりだった。決勝戦ではこの日、同じく勝ち上がった石井渡士也(REBOOT)と対戦する。石川は、「これまでで一番強い相手になると思うが、勝ってユースのベルトも日本ランキングもいただく」と決意を口にした。
経験の差が出た
 一方、悔しい敗戦となった高田は、「ミドルレンジで戦い良いペースだったが、ストレートが効いたと思い、欲を出したところで右をもらってしまった」と苦笑い。リングを降りる際、拍手が送られた高田は、「後楽園ホールのリングは緊張感があった。また、必ずここに戻ってきたい」と前を向いた。