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[JBCレポート]2019.8.22

他格闘技団体と交流の方向へ

集会後の囲み取材
 日本プロボクシング協会(JPBA)が22日、都内で統括団体の日本ボクシングコミッション(JBC)の協力のもと、他格闘技団体とどう関わるのかを話し合う全国集会を開き、全国のジムの会長や、マネージャーら60人近くが出席した。白熱した意見が交わされ、集会は約3時間に及んだが、ボクシング類似イベントを除く格闘技団体とは概ね交流緩和の方向で一致。今後、JPBA理事会で改めて議論され、同時にJBCが他団体の運営、健康管理、反社会的勢力との関わりがないかを精査する。
花形進協会長と安河内JBC本部事務局長
 議題に上がったのは大まかに次の3点。
1.これまでJBCライセンス保持者が許されていなかった他格闘技団体での解説、セレモニーへの参加を、届出制により可能にしてはどうか。ただしボクシング類似イベントを除く。

2.ボクシングライセンスを持つ選手が他格闘技団体に移った場合、これまではライセンスの再取得はできなかったが、他団体からボクシング、ボクシングから他団体への行き来ができないか、特に選手層の薄いヘビー級、女子から検討を始める。当然ながら、他各団体競技者はJPBA加盟ジムに所属し、プロテストに合格したのちにライセンスが発行される。

3.ボクシング世界主要4団体が管理下に置くムエタイに関し、日本でもボクシングのブランドを守りつつ、JBC管轄の下で試合を組めないか検討する。

 集会に出席した安河内剛JBC本部事務局長は、「基本的に来る者は拒まずの観点のもと、門戸を解放する方向で一致した。これから各格闘技団体を精査し、どのように付き合えるのか見ていきたい。健康面などハードルは高いが、協会員の率直な意見が聞けよかった」と話した。