日本ユース・スーパーバンタム級王座決定戦in大阪

　試合は、若手のホープ対決らしい打ち合いとなった。開始早々、下町の狙いすました左ストレートで野村がダウン。そこから立ち直りを見せた野村は接近して左右のボディを好打しペースを握ったが、下町も後手に回るが左ストレートを狙い続ける。すると7ラウンド、打ち合いのなかで下町の右フックが決まり野村が2度目のダウン。立ち上がった野村だが、再開後は防戦一方となり、ダメージが深いと見たレフェリーが割って入った。下町はTKO勝利で念願のベルトを腰に巻いた。

　試合後、下町は「途中、(自分の)腹は効いていました。でも、バテていることは絶対見せないように気をつけていました」と試合を振り返った。「本当に(自分のボクシングは)まだまだやと実感しました」と反省した。ベルトを手にしたことについては「形として一つ残ったので良かったです。でも、次に向かって頑張ります」と先を見据えた。

　一方、悔しい敗戦となった野村は「全然試合を覚えていません。すいません」とダメージが深かったことをうかがわせた。