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[試合後会見]2019.8.4

日本スーパーフライ級タイトルマッチin大阪

ダイナミック健次と奥本貴之
   日本スーパーフライ級王者の奥本貴之(グリーンツダ)が4日、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「CRASH BOXING.18」のメインイベントで同級8位のダイナミック健次(大鵬)を迎え3度目の防衛戦に臨んだ。「倒して勝ちます」と試合に向かった奥本は、王者としてどのような試合をしたのか。
3度目の防衛戦はスッキリKO勝利
   試合は、王者の奥本のキャリアが上回る結果となった。開始、勢いよく前進して距離を詰めたダイナミックが左右のボディを狙ったが、サウスポー奥本は冷静にさばきダイナミックの出方を伺った。4ラウンドのバッティングで出血した奥本は接近するダイナミックに左ストレートからのコンビネーションを決めだ出した。すると6ラウンド、距離を詰めた奥本が一気の攻めでダウンを奪うと、ダイナミック陣営からタオルが投入され鮮やかなKO勝利で3度目の防衛に成功した。
スッキリ勝ててよかったと奥本
   試合後、奥本は「島田先生の練習でうまくできたと思います」とグリーンツダジムチーフアドバイザーの島田信行氏に感謝した。「今回は周りのみんなにスッキリKOで勝てよ、と言われていたので、スッキリKOできてよかったです。やっぱり血を見ると燃えますね」と6ラウンドの相手の出血に発奮したと語った。「今後のことは島田先生と会長にお任せしています。一歩一歩成長していくだけです」と先を見据えた。
本石昌也会長
  グリーンツダジム本石昌也会長は、「今日は冷静に指示も聞けていたし、成長が見られる試合でしたね」と合格点を与えたが「世界へはまだまだでしょう。次も(日本タイトル)防衛戦になります。周りのみんなと島田先生がGOを出すまでしっかり防衛していきたい。まだまだ伸び代も見せた」とさらなる成長に期待した。
 
島田信行チーフアドバイザー
   島田信行チーフアドバイザーは「成長はしているが、前半に相手を見てしまう癖は治らんな」と不満顔。「日本は(世界)ランキングに入ったらすぐに世界戦をしたがりますが、奥本はしっかり育てて、OKと思ったら会長にお願いすることになりますね。まだまだ成長しますよ」とこちらも奥本のさらなる成長に期待した。
 
完敗を認めたダイナミック健次
   一方、悔しい敗戦となったダイナミック健次は控え室で横になりながら「チャンピオンは強かったです。一発一発のパンチが強くて」と完敗を認めた。