[海外試合結果]2019.8.4
コウナッキーvsアレオーラ、ブラウンvsパスカル
激戦のニューヨーク・ブルックリン
PBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)が8月3日(日本時間4日)米国・ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された。新旧ヘビー級対決となった同級12回戦、IBF(国際ボクシング連盟)同級4位、WBC(世界ボクシング評議会)6位、WBA(世界ボクシング協会)7位アダム・コウナッキー(米国)vs元世界挑戦者クリス・アレオーラ(米国)がメインイベントに抜擢。セミファイナルではWBA世界ライト・ヘビー級暫定タイトルマッチ。暫定王者マーカス・ブラウン(米国)vs元世界同級王者でWBA同級15位ジャン・パスカル(カナダ)戦がセットされた。
コウナッキーが判定勝利
開催地ブルックリンが地元のポーランド系アメリカ人コウナッキーが、初回から攻め込む。対するベテラン・アレオーラは足を使いリングを動き回った。序盤はややコウナッキーが試合を優位に展開するも、中盤に入るとアレオーラも詰めていき反撃に出た。互いに疲れが見えた終盤も打ち合いを見せてともに譲らず終了のゴング。判定は3-0(118-110、117-111×2)でコウナッキーが勝利した。全勝をキープして世界初挑戦を待つコウナッキーの戦績は20戦20勝(15KO)、敗れたが健闘ぶりに大歓声を浴びたアレオーラは47戦38勝(33KO)6敗1分2無効試合となった。
パスカル大逆転で負傷判定勝利
暫定王座初防衛戦のブラウンは初回、サウスポースタイルからジャブを繰り出す。挑戦者パスカルはじわりと距離を詰めていった。試合が動いたのは4回、打ち合いの中でパスカルの右フックがブラウンの顎を打ち抜きダウンを先取。ブラウンは追撃をクリンチでかわすと、続く5回を迎え撃つ形で取り返す。再びブラウンがペースを取り戻したところで、7回残り20秒にパスカルが右で再び倒すと、再開後に連打で3度目のダウンを奪った。そして迎えた8回、偶然のバッティングによりブラウンが左まぶたをカット。レフェリーは大量の出血をみてストップ、試合の結果は判定へ委ねられた。スコアは3者ともに75-74、8回1分49秒負傷判定によりパスカルが新世界王者となった。暫定ながら8年ぶりに世界王者返り咲きとなったパスカルの戦績は43戦34勝(20KO)7敗1分1無効試合。大半の時間を優位に進めるも、3度のダウンに泣いたブラウンは初黒星、24戦23勝(16KO)1敗とした。