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[前日計量]2019.8.2

井上岳志「外と内で組み立てる」

井上が再起戦でベルト再獲得を目指す
 空位のWBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王座を争うWBO世界同級11位の井上岳志(29=ワールドスポーツ)とWBOアジアパシフィック同級4位コムサン・ポンセーン(36=タイ)が2日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨み、それぞれリミットの69.8kgを一発でクリアした。試合は明日3日、後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のセミにセットされている。
今でにないスタイルを見せる
 今年1月に挑んだWBO王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)戦前にこの王座を返上した井上は100gアンダーの69.7kgで計量を終えると、8ヵ月ぶりの再起戦に向け「減量もすんなりいき、かなり良い感じに仕上がった」とコンディションの良さをアピールした。
勝って世界ランクを上げたい
 初対面のコムサンを「下半身がしっかりしていて、パンチもありそう」と警戒したが、世界戦敗退後、これまで得意としてきた超接近戦法を封印し、ジャブ、ワンツーを主体としたボクシングに磨きをかけてきた井上は、「外と内で組み立てる、まったく違う動きで相手を驚かせたい。WBOのスーパーバイザーも来ているので、評価される内容にしたい」と意気込んだ。
日本のファンを楽しませる
 一方、3度目の来日となるコムサンは、慎重に秤に上がると500gアンダーの69.3kgを計測。これまで日本同級王者の松永宏信(横浜光)、世界挑戦経験者の近藤明広(一力)と戦ったこともあるベテランは、「このチャンスに勝利して上を目指す。井上は右のオーバーハンドが強いと聞いているが、ハートの強さは自分の方が上。俺を甘く見ない方がいい」と気を吐いた。
俺を甘く見るなとコムサン