[会見]2019.8.1
村田諒太「ファンが見たい試合をしていきたい」
村田が練習を再開
WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が1日、所属ジムで試合後初となる練習を行った。村田は、7月12日(金)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)でロブ・ブラント(28=米)を破り9ヶ月ぶりに王座を奪還した。練習前に記者会見に応じた村田は、「誰と戦っても良いが、ファンが望む試合をしていきたい」とミドル級トップ選手との対戦を希望した。
練習前の会見
試合後には家族と函館旅行に行き、つかの間の休日を満喫した村田。これまで以上に反響があったことを明かすと、「反響があったということは半分は負けると思っていたんだなと思った」とコメント。「今回は練習段階から良いコンディションが作れて自信をもってリングに上がれた。実力がついた上で勝てたのは自分としては大きい」と改めて試合を振り返った。
浜田剛史代表
会見に同席した浜田剛史代表は、「具体的にはまだ決まっていない」としながらも、「皆さんが期待する試合となると、カネロ・アルバレス(サウル・カネロ・アルバレス=メキシコ)、ゴロフキン(ゲンナジー・グロフキン=カザフスタン)試合になると思う。その2人から声がかかればと思っている」とビッグネームの名前を挙げた。
次戦は年内を希望
それを聞いていた村田も、「カネロやゴロフキンと戦いたい」とミドル級とトップ2との対戦を熱望。「前は他の選手に負ける前にやりたいと思っていたが、今はそんなに焦っていない。見てくれる人が喜んでくれる試合がしたい」。「 世界チャンピオンがこれだけいるのに、ボクシングの人気はクエッションマークがつく。みんなで協力してもっとこの業界を盛り上げていきたい」とボクシングの人気復活に全力を注ぐ。
初日から精力的に動いた
「自分のボクシングの形が出来上がっているので、あとはこれを磨いていく」と話した村田は、シャドーボクシングの後に2ラウンドのミット打ちを披露。カルロス・リナレストレーナーの持つミットに右ストレートから左ボディの得意のコンビネーションを見せると、ラスト45秒は力強い連打で締めくくった。その後はドラムミット打ちでたっぷりと汗を流した。
倒す試合を見せていきたい
村田は試合の翌日は母校である東洋大学ボクシング部の応援のため、東京に戻り後楽園ホールで開催されていた関東大学リーグ戦を観戦。母校の試合が終わり自宅に戻った際、優勝決定の連絡が届いた。「大学職員時代は準優勝だったので歯がゆい思いだった。手前みそだが自分が世界王座を獲って良い流れを作ることができたと思う。ダブルでうれしいですね」と白い歯を見せた。