[ニュース]2019.7.29
日本が協力しモンゴル初の公式プロイベント
モンゴルでプロコミッションが設立された
モンゴルの首都ウランバートルのナショナルスタジアムで25日、同国のコミッションが設立されてから初のプロ公式ボクシングイベントが開催され、女子ライトフライ級からスーパーミドル級までの4試合が行われた。また、OPBF東洋太平洋ボクシング連盟の本部国である日本からは、日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長、試合役員の福地勇治レフェリーがアドバイザーとして協力し、今後OPBF公式加盟国となるモンゴルコミッションにセミナー講習、ジャッジ、レフェリー研修を行った。
日本からは安河内氏、福地氏のほかにガッツ石松さんの姿も
モンゴルは北京五輪金メダリスト(北京)のエンクバット・バダルウーガンを筆頭に国際大会で数多くのメダリストを輩出してきたが、これまでプロ化が進まず、元世界2階級制覇王者のラクバ・シンは韓国と日本の横浜さくらジムに所属し活躍した。ただし、モンゴル相撲、柔道など格闘技が盛んな同国は、ボクシングが生育する土壌もすでに出来ていると見る向きもあり、今回、チケット販売をせず観客不在の実験的なイベントにも関わらず国営放送のニュースで紹介されたほどだ。
将来モンゴルファイターが日本を席巻する!?
安河内事務局長は「オフィシャルとして運営、管理に課題はあるが、相撲を見ても分かるようにフィジカルの強い国民性なので、火の出るような打ち合いが多く、どの選手もプロ向きだと感じた。選手としてのレベルは非常に高い」と評価し、「日本の重量級選手の減少が問題となっているなか、今後日本で活躍する選手も出てくるでしょう」と期待した。
ウランバートルのナショナルスタジアム
すでにアマチュアでは日本とモンゴルが合同で合宿を行うなど繋がりは深いが、今後はプロでも協力し、モンゴルのプロ化を推進する。