[試合後談話]2019.7.22
崖っぷちボクサー永安潤之介が最後の挑戦
前半は永安が気持ちで上回った
9月の誕生日でボクサーの定年を迎える永安潤之介(36=川島)が22日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックヤングファイト」のメインイベント、バンタム級8回戦に出場。日本同級12位の高橋竜也(30=ヤマグチ土浦)と対戦した。キャリア16年目で6度目の日本ランカー挑戦となった永安は、定年延長の条件となるランキング入りを果たすことができたのか――。
決着がつかなかった
序盤は積極的な攻撃を仕掛ける永安に対し、高橋はワンツー、左ボディで対抗。高橋は3回に偶然のバッティングで右目上をカットするアクシデントに見舞われたが、その後は細かいパンチの応酬で互角の展開を見せた。5回は永安がプッシュし、左ボディからショートアッパーを決めるとラウンド終盤には手数を増やし攻勢。高橋も6回は応援団の声援を背にギアを上げワンツー連打で反撃した。互いに最後まで引かず激しい打撃戦を繰り広げたが、ジャッジに委ねられた採点は三者三様の引き分けとなった。
どうにかして続けたいが…
惜しくも白星を逃がした永安は、「負けてはいないと思ったが、最終ラウンドの印象が悪かった。相手は気持ちの強い選手だったが、渡り合えたと思う。落ち着いてボクシングができるようになり楽しかった」と手応えを感じていた。
愛弟子の健闘を称えた
永安は川島ジムがオープンした18歳の時に入門。これまでともに歩んできた川島郭志会長は、「ランキング委員会に掛け合ってみて(ランキング入りすれば)現役続行だが、ダメならこれで引退になると思う」と語った。
ランキングを死守した
一方、バッティングで両まぶたをカットした高橋は、「前半は相手の気持ちに押されてしまった。それを上回る気持ちと技術が今日はなかった」と反省し、「今日は疲れました。ゆっくり休んでまた頑張ります」と前を向いた。
採点表