[試合後会見]2019.7.20
中部のホープが刈谷あいおいホールで激闘!
元王者と中部のホープが対戦
20日、名古屋・刈谷あいおいホールでは中部の新鋭3人が出場する「SUPER FIGHT」が行われ、メインの56.7kg契約8回戦ではOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級6位の水野拓哉(24=松田)が元OPBF同級王者ロリ・ガスカ(30=大阪帝拳)と激突。圧力をかけボディを軸に攻める水野に対し、ガスカも踏み込んでの左右フックで応戦し、序盤から激しい攻防繰り広げられた。
ボディで攻めた水野だったが
水野は最後まで攻撃の手を緩めなかったが、ガスカのタイミングを外して飛ばす左フック、右クロスに手を焼き、決定的な場面がないままゴング。ジャッジ1者はドローとしたが、2者の支持を得て判定勝ち。連勝記録を10に伸ばした。
練習がまだ足りないと水野
元チャンピオンを破りタイトル挑戦が視野に入る水野だが、試合後は「今日の内容ではまだタイトルと言えない。攻撃のリズムなど課題が残る。ジムの看板を背負っている以上はこのままじゃダメ」と反省が口をついた。それでも「良い経験になった。体が大きくなって減量もきついので、今後はフェザー級に上げる」と明かし、「2~3年後には世界。そのためにも来年までにアジアのタイトルを獲る」と誓った。
畑中は来月24日に世界ランカーに挑戦
また、セミで行われた51.5kg契約8回戦は、日本フライ級4位の畑中建人(21=畑中)がサウスポーのトマス・トペ・フレク(インドネシア)を初回に右ストレートで倒し一蹴。パーフェクトレコードを9に伸ばし、8月24日に名古屋で行われるWBO世界フライ級王者の田中恒成(畑中)V2戦のセミで予定するWBC世界ライトフライ級10位ジェイセバー・アブシード(比)戦に弾みをつけた。試合後、畑中は「もう少しサウスポーを勉強したかった。次の世界ランカーは今までのようにKOできるとは思わないが、良い勝ち方をしたい」と抱負を語った。
連続KOは逃したがタイトルに近づいた竹嶋
第6試合のフェザー級8回戦では、WBOアジアパシフィックランカー対決として、3戦全勝3KOの14位・竹嶋宏心(23=松田)が上位ランカーの2位ジョンジョン・エストラーダ(比)にアタック。有効打を奪っても左右を振り回してくるタフなフィリピン人に苦しんだ竹嶋だが、ボディを軸にした攻撃で上回り判定勝ち。試合後は連続KOを逃した悔しさから「倒せなかった自分が弱い。不甲斐ない」と反省を口にしたが、上位ランクも期待できると前を向き、現チャンピオン森武蔵(薬師寺)への挑戦を熱望した。
この日は松田鉱二会長の77歳の誕生日