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[前日計量]2019.6.30

井上浩樹「変化を感じてほしい」

左:井上が池田を迎えてV1戦
 日本スーパーライト級タイトルマッチ、王者の井上浩樹(27=大橋)対挑戦者で同級8位の池田竜司(24=竹原&畑山)の前日計量が30日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。
 試合は明日の7月1日(月)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」のメインイベントにセットされている。
変わったところを見せたい
 初防衛戦を迎える井上は、リミットちょうどの63.5kgでクリア。今回の試合に向けて水泳と筋力トレーニングを取り入れ、効果を実感していると語ると、「良い環境で練習させてもらい、今までで一番コンディションが良い」と万全を強調した。井上は、「周りからもっと見たい、必要とされるためにもインパクトのある試合を見せたい。自分のボクシングをしたら負けることはない」とベルト防衛に自信を見せた。
勝って自信をつけたい
 5月には英国グラスゴーでWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)準決勝、ジョシュ・テイラー(英国)対イバン・バランチク(ロシア)戦を観戦。同じサウスポーのIBF世界同級王者テイラーの動きを見た井上は、「(テイラーは)僕に足りないものをたくさん持っていた。最後までスタミナが持続する動きが参考になった。これが世界かと思った」。「テイラーが100だとしたら僕はまだ75だが、頑張れば120まで持っていける。自分から世界と言えるような試合を見せたい」と拳を握った。
一瞬のチャンスを逃さない
 一方、タイトル初挑戦の池田は200gアンダーの63.3kgで秤を降りると、「スピード、パワーは相手が上。精密機械なので狂わせる。井上選手が負けるところが見たい人もいると思う。奇跡を起こしますよ」とアップセットにニヤリとした。
明日で人生を変える
 畑山隆則ゼネラルマネージャーとのワンツーマントレーニングで接近戦の練習と走り込みでの下半身強化に努めたと話した池田は、「畑山さんからは『できるかできないかではなく、やるかやらないか』と発破をかけられている。井上選手にとって明日の試合は通過点だと思っているが僕にとってはゴールになる試合。判定では勝てないので倒しに行く」と気合いの表情を見せた。