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[海外ニュース]2019.6.26

今週の海外注目試合

米国世界タイトル4試合
 今週の海外注目試合は米国で開催される4つの世界タイトル戦をピックアップする。まずは28日(日本時間29日)米国・カリフォルニア州で開催される、IBF(国際ボクシング連盟)ライト級タイトルマッチ。王者リチャード・コーメイ(ガーナ)vs挑戦者IBF同級2位レイムンド・ベルトラン(メキシコ)。
 そして29日(日本時間30日)には米国・テキサス州ヒューストンでWBC(世界ボクシング評議会)ミドル級暫定タイトルマッチ、王者ジャモール・チャーロ(米国)vsWBC同級12位ブランドン アダムス(米国)。同日にロードアイランド州プロビデンスではWBO(世界ボクシング機構)ミドル級タイトルマッチ,デミトリアス・アンドレイド(米国)vsマシエイ・スレッキ(ポーランド)、WBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級タイトルマッチ、カリド・ヤファイ(英国)vsノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)が開催。各会場での熱戦が期待される。
コーメイvsベルトラン
 コーメイは今年2月に王座決定戦でイッサ・チャニエフ(ロシア)を2回TKOで下し世界初栄冠。怪我でブランクを作ったが、いよいよ初の防衛戦を迎える。挑戦者の元世界王者ベルトランも今年2月、日本の岡田博喜(角海老宝石)を9回KOで下し、一階級を下げて今回のチャンスに結びつけた。試合をプロモートするのはトップランク社、米国スポーツ・ケーブル曲のESPNで中継される。
チャーロvsアダムス
 一卵性双生児、チャーロ・ブラザーズの兄ジャモールの2度目の暫定王座防衛戦。昨年12月マット・コロボフに苦戦も判定勝利でV1に成功。正規王者サウル・アルバレスが堂々と防衛戦を行う中、暫定王座V2に臨む。対するアダムスは米国のボクシング・リアリティショー『コンテンダー』や、ESPN主催トーナメントなどで名前を売った挑戦者。昨年11月に世界三階級制覇王者のシェーン・モズリーの息子、モズリー.Jrを相手に大差判定勝利で今回、世界初挑戦の切符を掴んだ。プロモートはPBC(プラミアム・ボクシング・チャンピオンズ)を取り仕切るTGBプロモーションズ、中継は米国プレミアム・ケーブル局のSHOWTIMEが行う。
アンドレイドvsスレッキ
 V2戦となるWBO世界ミドル級王者アンドレイドに、WBO同級2位のスレッキが世界初挑戦。アンドレイドは昨年10月に2階級制覇を達成し、今年1月にはアルツール・アカボフ(ロシア)を最終12回にストップで完勝して初防衛に成功した。対するスレッキは昨年4月にWBA世界ミドル級スーパー王座指名挑戦者決定戦をダニエル・ジェイコブスと争い善戦するも3-0の判定負け。しかし、その後は2連勝で再起して安定王者に挑むことになった。試合はマッチルーム・ボクシングUSAがプロモート、ストリーミング配信サービスDAZNが中継する。
ヤファイvsヒメネス
 ヤファイにとってはこれが2度目の米国登場となるV5戦。相手は2度目の世界挑戦となるヒメネスとなった。ヤファイは16年12月に元世界王者のルイス・コンセプション(パナマ共和国)と空位のWBAスーパーフライ級王座を争い、大差判定勝利で世界初戴冠。その後は英、米、モナコと世界各地でマッチルーム・ボクシングの庇護のもと防衛を重ねてきた。挑戦者のヒメネスは14年12月に日本で河野公平(ワタナベ→引退)に世界初挑戦しドローに終わるも、その後は9連勝と波に乗り再び世界の舞台に帰ってきた。ヤファイはこの1戦をクリアして統一戦を見据える。