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[試合後会見]2019.6.25

千本瑞規がプロ2戦目でタイトル初挑戦

千本のジャブが光った
 日本女子ミニマム級タイトルマッチ、王者の日向野知恵(34=スパイダー根本)対挑戦者の千本瑞規(25=ワタナベ)が25日、後楽園ホールで開催された「DANGAN日韓親善試合」で行われた。プロ18戦目の日向野に対し、2戦目の千本の動きに視線が注がれた。
千本が新王者
 スピードで勝る千本がサークリングしながらジャブを飛ばし試合を作ると、前に出てくる日向野に右アッパーで迎え撃ち鼻血を流させた。流れを変えたい日向野は距離を詰めるが、千本は足を止めずに的確なパンチでポイントを加点。日向野も5回はワンツーを決めて膝を揺らすとパンチをまとめ反撃したが、6回に偶然のバッティングで千本が眉間をカット。傷が深く試合続行不能となった。負傷判定の結果、千本が日本&OPBF東洋太平洋アトム級王者の松田恵里(TEAM10COUNT)に並ぶ国内最速タイの2戦目で王座を獲得した。
決められた試合を勝っていく
 控室に戻った千本は2ラウンドに右拳を痛めたことを告白した。「初回からアッパーがよく当たったが、拳が使えなかったのでバレないように戦った。相手は気持ちが強くてタフだった。勝ててホッとしている」と冷静に試合を振り返ると、眉間に負った傷の手当てのために会見を切り上げた。
動きを見切られていた
 一方、初防衛戦でベルトを手放した日向野は、「手数を出していいのかガードしていいのか迷ってしまった。5ラウンドに相手の足元がおぼつかないのが分かったが攻めきれなかった」と唇を噛んだ。今後のことに話が及ぶと、「これからも続けるが、少し時間をおいてこれからの目標を立てていきたい」と前を見据えた。
採点表