[試合後会見]2019.6.13
小原佳太が世界を目指して再出発
序盤から小原がペースを握った
IBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級12位の小原佳太(32=三迫)が13日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベント、ウェルター級10回戦でジョスマル・ケフィ(30=インドネシア)と拳を交えた。今年3月に米国で世界挑戦者決定戦に敗れた小原は、再び世界をアピールする内容を見せることができたのか――。
小原が圧勝で再起に成功
初回、小原はジャブで距離を作るとワンツー、右アッパーを好打し、2回には左ボディを効かせた。ケフィは距離を詰めて右ストレートを繰り出すが、小原はバックステップで外すと最後はパンチをまとめてレフェリーストップを呼び込んだ。
不甲斐なかった
控室に戻った小原は、「ガードを固めてくる相手への引き出しが少なく狙いすぎてしまった。自分でもここまでダメだとは思わなかった。実力不足です」と自らの出来に厳しい表情。続けて、「とにかく世界ランカーに勝ちたい。今日の内容なら僕に勝てるという日本人選手も出てくると思う。世界ランクを持っているのでどんどんオファーしてほしい」と強豪との対戦を望んだ。
再び世界を目指す
会見に同席した三迫貴志会長は、「短い期間での試合だったが、無事に勝ってくれて良かった。反省するところはあるが、勝ったことは素直にうれしい」と語ると、「ありとあらゆる方法を模索しながら出直していきたい」とサポートを約束した。
右ひじ痛に辛そうな表情
一方、敗れたケフィは試合中に右肘を痛め、控室ではグローブを取るのも辛そうだった。「最後はとても試合ができる状態じゃなかった。最後まで戦いたかったが残念」と悔しさをにじませ、「小原はスタミナと心が強い」と称えた。