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[ニュース]2019.6.11

田中恒成がパッキャオと遭遇

田中恒成とパッキャオと田中亮明
 フィリピン合宿を行なっているWBO世界フライ級王者の田中恒成(畑中)が世界6階級制覇王者でフィリピンの英雄であるWBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(比)に遭遇した。パッキャオは7月20日(日本時間21日)、米国・ラスベガスのMGMグランドアリーナで、WBA世界ウェルター級スーパー王者のキース・サーマン(米)と王座統一戦を控えている。
2度目の対面
 フィリピンのエロルデジムでスパーリング合宿を行っている田中は練習後に現れたパッキャオとガッチリ握手。その後、しばし練習を見学した。田中は「前にも会ったことはありましたが、今回は練習場で周りにたくさんの見学者がいて、という状況で会ったので、今回はなんか『すごいな』というふうにボクサーとして感じました。ボクサーとしてここまで行けるんだという。なんか言葉で言い表せないですけど、試合を見るより刺激を受けました」と感想を語った。
ブボイ・エルナンデストレーナー
 パッキャオの幼なじみでトレーナーを務めるブボイ・エルナンデス氏は田中の練習をみて、「タナカはスピードがあって、インテリジェンスを感じるボクサーだね。ここで練習を見たから次の試合は応援するよ」とエールを送った。
 また、パッキャオの調整については「皆、マニーの年齢のことや、多忙で練習をしていないなんていうが、彼には経験があるんだ。今は75%の仕上がりだ。時間もまだあるし、1ヶ月後の試合に向けてスパーリングを開始し、虎になりつつある。スタミナも問題ない。生粋のファイターであるマニーを応援してほしい。多分KOすると思うよ」と自信たっぷりにコメントした。
キレのあるミット打ちを披露したパッキャオ
 田中は、明日フィリピン合宿を打ち上げ夜の便で帰国する。また、国会議員でもあるパッキャオは16日にフィリピンの国会を終え、決戦地である米国・ラスベガスでの調整に入るとのことだ。
地元でリラックスした笑顔を見せるパッキャオ