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[国体予選]2019.4.22

中華街戦士・林はアマ戦飾れず

帰化で「はやし」になった林
 2010年度全日本ウェルター級新人王となった際、横浜中華街育ちの中国人ボクサーとしても注目を集めた元プロの林欽貴(32=りん・きんき。現:はやし・きんき)が、アマチュアで選手復帰。21日、神奈川県の国体予選に出場した。プロボクシング文化の浅い中国において、林が新人王になった頃は、在日中国人による試合挑戦どころか、ジム通いも珍しかった。
 2012年3月、日本&東洋太平洋の元王者・井上庸(土浦)に6回TKO勝ちを収めた以降、無敗のまま引退していた林は、現在2児の父であり、結婚を機に日本へ帰化して「はやし」と改名している。一方でボクシングへの未練は残り、今年2月から本格的に練習を再開した。結果は、松永麟太郎(立教大)に初回RSC負けで初黒星となったが、E&Jカシアスジムで指導している関根虎洸トレーナーは、試合の翌日、SNSで「リンの挑戦は続く」と投稿しており、今後の活動もほのめかされている。