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[試合結果]2019.5.27

久保隼が中国の新星に挑戦

序盤から激しい打ち合いとなった
 日本時間26日夜、中国・江西省撫州市でWBA(世界ボクシング協会)ダブル世界戦が開催され、フェザー級正規王者シュー・ツァン(25=中国)に前WBA世界スーパーバンタム級王者で同級10位の久保隼(29=真正)が挑んだ。中国3人目の世界王者となった新星シューは地元の声援を背に立ち上がりから積極的に攻め、サウスポーの久保が迎え撃つ形でスタートした。
久保は2階級制覇ならず
 久保は左ストレートを突き刺しながら執拗に左ボディを攻めるが、凱旋防衛戦のシューは5回に右ストレートで久保の顔を跳ね上げると終盤に左フックでダウンを奪った。ここはゴングに救われた久保だが、続く6回も手数で上回られレフェリーストップ。シューが6回1分42秒のTKO勝ちで初防衛に成功し、久保の2階級制覇は叶わなかった。戦績はシューが19戦17勝(3KO)2敗。久保は15戦13勝(9KO)2敗。
これが自分の実力と久保
 試合後の久保はリング上でも時折涙ぐむ様子を見せ、「チャンピオンは気持ちが強くて、僕のパンチでは止められなかった。動きは予想通りといえば予想通りだけど、こっちが予想通りにできなかったなってこと。フェザー級はダメージを感じると思ったが、すべて実力」とコメントした。
地元の声援に感謝したシュー
 シューは「試合前に“いつも通りの自分のペースで戦え”とトレーナーから言われていて、これを守れば勝てるとは思っていたが、パンチが軽い自覚があるので、KOできると思っていなかった。地元の力のおかげだと思う。プレッシャーには感じなかった。できればスーパー王者のレオ・サンタ・クルスと戦いたい。これからも一生懸命練習するだけ」と会見で集まったメディアに語った。
採点表