[ニュース]2011.5.20
チャーリーvs湯場、2度目は
左:チャーリー 右:湯場
19日、後楽園ホールでボクシングの日ファン感謝イベントのメインとして開催された、日本&東洋太平洋スーパーウェルター級タイトルマッチ。2冠王者チャーリー太田(八王子中屋)は、国内4階級制覇を目指す湯場忠志(都城レオS)と2度目の対戦。両雄の激突に観客の興奮はマックスに達し、聖地・後楽園は入場時から大歓声に包まれた。
しかし、チャーリーの右クロスに湯場は初回から左目上をカット。ラウンドを重ねるごとに後退する場面が目立つ展開となった。
しかし、チャーリーの右クロスに湯場は初回から左目上をカット。ラウンドを重ねるごとに後退する場面が目立つ展開となった。
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8回終了間際に勝負は決していた。ロープを背負った挑戦者に王者のワンツーが打ち込まれ、湯場は大きく仰け反る。ラウンド終了のゴングに生き延びるも足元はふら付き、意識は既に飛んでいた。9回開始のゴングとともにチャーリーが猛然とアタックをすると、連打で湯場の身体がロープから押し出されタオルが投げ込まれた。チャーリーが再戦もパワーで湯場を飲み込み、国内4階級制覇の夢を打ち砕いてスーパーウェルター級アジア最強を証明した。
覚えていない
2度目の挑戦も及ばなかった湯場は、左目上の傷の治療を終え会見を開いた。「記憶が曖昧で、アゴがいったかも。覚えていない」と左アゴをさする。もう一度4階級制覇を狙うかと問われ「何ともいえない。今はこういった状況なので」と言葉を濁した。都城レオスポーツ有馬会長は「ミドル級の淵上と戦いたい。中屋会長ならやってくれるでしょう」と、飛び級での4階級制覇を希望。しかし、湯場は最後まで「試合の記憶がない。覚えていない」と、今後に関しては暫く考えるにとどまった。
フックを狙っていた
湯場のリベンジも圧倒的パワーで退けたチャーリーは「立ち上がりは良くなかった。4回のジャッジは納得していた。湯場選手が良いポジションを取っていたから。2回目の戦いでパンチが当て難くなっていたが、5回位からタイミングが合いペースが掴めた。流れで左フックが当たりやすくなってきたので、フックを狙った」と試合を振り返る。
見事2冠防衛
今後の目標を尋ねると「まず野中選手が戦いたいと言ってきているが、これは実現しないだろう。私は石田選手と戦いたいが、これも難しい。今後はとにかく強い相手と戦って行きたい」と、2冠王チャーリーは強豪との戦いを切望した。
もはや国内に敵なしか