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[発表会見]2019.5.23

清水聡が2年7ヶ月ぶりに村田諒太と競演

2本目のベルトを狙う
 OPBF東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(33=大橋)が23日(木)に横浜市内の所属ジムで会見を開き、次戦を発表した。清水は7月12日(金)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)でWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者のジョー・ノイナイ(23=比)に挑戦する。
 この日のメインイベントで世界王座奪還を目指す村田諒太(帝拳)とは2016年12月以来、2度目の競演となる。会見で清水は「パンチをもらわず圧倒したい。世界へ向けて準備はできている」と意気込みを語った。
OPBF王座を保持したままの挑戦
  会見の冒頭、大橋秀行会長は、「村田選手と同じ日に試合が決まりました。来年の東京オリンピックに向けて、刺激のある試合をしてほしい。1階級上げての挑戦になるが、スーパーフェザー級に転向するわけではなく、世界への選択肢を広げるために挑戦することになりました」と試合決定の経緯を説明した。
地元岡山に近い大阪での試合はうれしい
 約7ヶ月ぶりの試合になる清水は、「試合間隔は空いたが、スパーリングをしていたので問題ない。上の階級に上げてもパワー負けはしないと思う。パンチ力は上がる」と王座奪取に自信を示した。試合がない期間はバランス矯正に努めたという。
   ロンドン五輪でともにメダリストになった村田と同じ日にリングに上がる清水は、「やはりうれしい。村田にバーターと言われないように勝ってプレッシャーを与えたい」と2人同時でのベルト奪取を誓った。
4月の坂(仲里)戦
 王者のノイナイは今年4月に坂晃典(仲里)との王座決定戦で2回KO勝ちしこれが初防衛戦になる。相手の印象を聞かれた清水は、「パンチ力がありそうだが、自分とは噛み合いそう。相手も生半可な気持ちではこないので男と男の勝負をする。ダイヤモンドレフトを当てて自然の流れでKOしたい」とパーフェクトレコードの更新に意欲を示した。
世界へ色々な可能性を探っていく
 清水の成長に目を細めた大橋会長は、「左だけが注目されているが、右フックも同じくらいかそれ以上にすごい」とコメント。現在IBF世界フェザー級3位の清水はこの試合に勝利して年内での世界王座挑戦を狙う。IBF世界フェザー級王者のジョシュ・ワーリントン(英国)は6月にキッド・ガラハット(英国)と指名戦を行う。大橋会長は、「この試合後にIBFから指名挑戦者決定戦の指令が出るのでは」 と話した。
ダイヤモンドレフトを炸裂させる
 この日、2020年東京オリンピックでボクシングが実施競技から除外も含めて検討されていたが、存続されることが正式決定。そのことを問われた清水は、「今の僕があるのはオリンピックのおかげ。本当にうれしいし、オリンピアンの後輩が出ることが楽しみ」と安堵の表情を浮かべ、存続を喜んだ。
 同門の井上尚弥(26)が18日(日本時間19日)に英国グラスゴーで衝撃KO決着でWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝戦進出を決めた。刺激を受けたと語った清水は、「ボクシング界が盛り上がっている。自分もその波に乗っていきたい」と拳を握った。