ボクシングモバイルニュース
[発表会見]2019.5.22

拳四朗 地元関西での防衛戦に「やっと叶った」

地元に成長した姿を見せる
  WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の拳四朗(27=BMB)が22日に都内の三迫ジムで会見を開き、同級1位ジョナサン・タコニン(32=比)を迎え、7月12日(金)のエディオンアリーナ大阪で6度目の防衛戦を行うと発表した。メインには、前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(帝拳)と現王者ロブ・ブラント(米)の再戦が組まれ、この日はダブル世界戦として開催されることになった。
 地元関西で初の世界防衛戦が決まった拳四朗は、「いつかは関西でやりたいと思っていた。願いが叶って嬉しい。地元のファンに強い姿を見せ、バッチリ勝ってダブルピースを決めたい」と意気込んだ。
会見には三迫貴志会長が同席
 挑戦者のタコニンはWBCインターナショナル王座を保持する戦績32戦28勝(22KO)3敗1分のサウスポーで、拳四朗が前WBC王者ガニガン・ロペス(メキシコ)との2度の対戦時にスパーリング・パートナーを務めている。手の内を知る拳四朗は「パンチはあり、接近戦が上手かった印象がある」とし、「序盤から勢いよく来ると思うので、ジャブで距離を保ちながら攻めていきたい。来てくれた方がこっちのパンチが当たりやすいので、中盤から後半にかけて自分のペースに持っていければ」と試合展開をイメージした。
関西でやってほしいと言われ続けていた
 また、拳四朗が東京で拠点を置く三迫ジムの三迫貴志会長も「前回の防衛戦から7ヵ月の期間が空いたが、その分良い練習ができている。攻撃面も以前よりメリハリが良くなった」と評価し、今後の予定については「海外からパートナーを呼び、サウスポー対策に万全を期す」と話した。
流れのなかで倒せれば
 日本人の現役世界王者で最多の5度防衛中の拳四朗は「記録更新となる14度防衛が目標だが、他のベルトも集めたい」と語り、WBAスーパー王者の京口紘人(ワタナベ)、IBF王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)の名前を出し、「自分からも(統一戦を)発信していきたい」と意欲を見せた。