[試合後談話]2019.5.19
56戦目の堀川謙一が山形の刺客とV1戦
左:堀川 右:多田
日本ライトフライ級王者の堀川謙一(39=三迫)が19日に神戸ポートピアホテルで開催された「THE REAL FIGHT」のセミファイナルに出場。同級1位の多田雅(29=TI山形)を迎えて初防衛戦に臨んだ。現役最多の56戦目のリングに上がった堀川がチャンピオンの力を見せつけたのか?それとも山形県のジム初の王者誕生を目指す多田が波乱を巻き起こしたのか――。
堀川がベルトを守った
ベテラン堀川の技が冴えわたった。初回からフェイントを織り交ぜながらプレスをかけて攻め立てると、強弱をつけたパンチでポイントをピックアップ。ベルト奪取に闘志を燃やす多田も足を使いながら右ストレートで対抗したが、主導権を握ることができなかった。前半終了時の採点をリードした堀川は、粘る多田にボディブローを決めると最終10回に連打でダウンを奪った。仕留めにかかった堀川だったが、多田も最後まで諦めなかった。堀川が大差判定勝ちで初防衛に成功した。
思い通りにいかなかった
節目の40勝目を挙げた堀川だが、「ベルトを守ることができてホッとしたが、練習でやってきたことを出せなかった。今日は関西のリングで自分のホームみたいなものだったので余裕を持ってできたが、アウェーだともっと難しい試合になっていた。56戦もしているのにまだまだですね」と完勝にも浮かない顔を見せた。
連続KO勝利が途切れて悔しいと語った堀川は、「会長に決められた試合をクリアしていきたい。これからも日本王座を防衛していければ」とさらなる飛躍を誓った。
連続KO勝利が途切れて悔しいと語った堀川は、「会長に決められた試合をクリアしていきたい。これからも日本王座を防衛していければ」とさらなる飛躍を誓った。
力の半分も出させてもらえなかった
一方、2度目のタイトル挑戦も実らなかった多田は、「パンチを当てても感触がなかった。パワーがあるのがわかっていたので、距離を取りたかったが堀川さんに体のパワーを感じた。ジャブが上手くてガードが固かった」と王者の強さに脱帽していた。
採点表