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[試合後会見]2019.5.14

アンタッチャブル2世がメイン抜擢に燃えた

左:川浦がスピードを活かした攻撃を見せた
 日本スーパーフライ級7位の川浦龍生(25=川島)が14日に後楽園ホールで開催された「アンタッチャブルファイト.29」のメインイベントに出場。スーパーフライ級8回戦でフィリピン・バンタム級4位のレノエル・パエル(28=比)と拳を交えた。元WBC世界スーパーフライ級王者で"アンタッチャブル"のニックネームで人気を博した川島郭志会長の秘蔵っ子、川浦は強さを見せることができたのか――。
川浦が6連勝
 サウスポー川浦はパエルの左右フックをガードで回避すると、鋭いジャブから上下への打ち分けを見せる。2回、川浦は相手の右ストレートをバックステップとスウェーでかわし技術の高さを見せた。4回、川浦はストレートを振り抜きダウンを先取するとその後もジャブを軸にペースを維持した。中盤、勝負を諦めないパエルは果敢に攻め立てるが、川浦は距離をキープし決定打を避けた。2者がフルマークをつける完勝で川浦がデビューからの連勝を伸ばした。
8ラウンド動けたことが収穫
 完勝した川浦だが控室では反省の弁が続いた。「ダウンを奪ったのに詰めが甘かった。パンチを避けてからの攻撃だったので自分からコンビネーションを打ちたかった。セコンドのアドバイス通りにできなくてまったくダメでした」と首をひねった。それでも初めてのメインで仕事を努め上げたと安堵の表情を見せると、「日本王者から世界が夢なので勝ち進んでいきたい」と飛躍を誓った。
川島郭志会長
 会見に同席した川島会長は、「言ったことは出来てきているので徐々に成長している。まだ体ができているわけではないので伸びしろがある。ただ、リングに上がったら鬼にならないといけない」と感想と語り、「タイトル戦までに課題をクリアしてほしい」と愛弟子に期待を寄せた。 
また日本に来たい
 一方、最後までしつこく戦い抜いたパエルは、「最初のダウン以降は耐えることが出来たが、カワウラは強く速かった」と川浦を称え、「これまで日本で4戦したが、また呼んでくれるのなら来たい。日本でタイトルにも挑戦したい」と希望した。
採点表