[試合後会見]2019.5.10
チャンカン大トリを飾った日本Sウェルター級王座戦
松永が序盤からパワーで上回った
今年のチャンピオンカーニバル最後の試合となる日本スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者の新藤寛之(32=宮田)対同級1位の松永宏信(31=横浜光)が10日に後楽園ホールで開催された「A-sign.Bee20~大和魂」のセミファイナルで行われた。サウスポー同士の一戦はジャブを飛ばして距離を作る新藤に対し、松永は踏み込んで右ボディを叩いた。
令和初の新チャンピオン誕生
2回、新藤は左を突いて突き放しにかかるが、懐に入られて右ボディを浴びると3回にはコーナーに追い込まれ守勢を強いられた。ペースを握った松永は臆することなく距離を詰め左ボディアッパー、ワンツーを決めてパワーの差を見せた。新藤も4回には距離を詰める松永にカウンターをヒットしたが、前半終了時の公開採点は48-47×2、49-46×1で挑戦者にリードを許した。その後も松永が積極的な攻撃でダメージを与えると6回終了後にチャンピオン陣営から棄権が申し出された。
もっと良い動きを見せたかった
日本タイトル初挑戦でベルトを獲得した松永は、「会長と練習してきた対策はブロッキング以外出なかった。ボディブロー一辺倒だった」と喜びよりも、まずは反省の弁が口を突いた。
新元号第1号のチャンピオンとなった松永は、「日本王座は会長やジムのトップ選手たちが獲ってきたベルトなので肩を並べたとは思っていないが本当にうれしい」と表情を崩した。
新元号第1号のチャンピオンとなった松永は、「日本王座は会長やジムのトップ選手たちが獲ってきたベルトなので肩を並べたとは思っていないが本当にうれしい」と表情を崩した。
相手の方が強かった
一方、2度目の防衛に失敗した新藤は、「懐に入られた後の動きが機能しなかった。リードを突いて回転のあるパンチを打ちたかったが、相手の方が小回りが利いてパンチをまとめられてしまった。ポイントうんぬんでなくて劣勢なのは感じていた」と棄権にも納得の表情を見せ松永の強さを認めた。
今後に関しては「ボクシングは一戦一戦が重い競技。今後のことはゆっくり考えたい」と進退の明言を避けた。
今後に関しては「ボクシングは一戦一戦が重い競技。今後のことはゆっくり考えたい」と進退の明言を避けた。
採点表