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[試合後会見]2019.5.10

秒殺! OPBFバンタム級王座戦

開始から栗原の左右フックが冴えた
 OPBF東洋太平洋バンタム級王者の栗原慶太(26=一力)が10日に後楽園ホールで開催された「A-sign.Bee20~大和魂」のメインイベントに出場し、OPBF同級9位ワルリト・パレナス(35=比/森岡)を迎えて初防衛戦に臨んだ。試合は予想だにしない衝撃の結末を迎えた。
一撃KO決着!
 初回、栗原が左フック、右ストレートを繰り出し積極的な攻撃を見せると開始20秒に右フックを一閃! 痛烈なダウンを奪った。パレナスは立ち上がろうとしたが足元がふらつきカウントアウトされた。
世界へはまだまだ力不足
 キャリア最短時間でのKO勝ちを収めた栗原は、「最初に左フックで仕掛けたが、反応できていなかったので右フックを狙った。手応えがあったので効いたと思った。世界挑戦経験のある相手に勝てたのは大きい」と冷静に振り返った。
 鬼門の初防衛戦にもプレッシャーはなかったと語った栗原は、「前回の試合の反省を踏まえることができた。少しづつ世界レベルに近づいていきたい」と飛躍を誓った。
バンタム級ナンバーワンを証明する
 今後のプランを聞かれた栗原は、「OPBFの中でも一番だとは思っていない。会長が決めた試合をクリアしていきたい」と語ったが、対戦してみたい相手を聞かれるとしばらく考え、「自分が勝てるかわからない相手。日本王者の齊藤裕太さんとの統一戦やキャリアのある木村隼人さん、山下賢哉選手と戦ったら面白いと思う」と名前を挙げた。
何が起こったかわからなかった
 一方、控室に戻ったパレナスは、「プレッシャーをかけていこうとした矢先で、まったく見えていなかった」と倒されたパンチの記憶はなし。「ビックリした」と片言の日本語で話すと、森岡和則会長はパレナスの今後について「もうアカン」と引退を示唆した。