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[前日計量]2019.5.7

粉川拓也はまだ終わっていない

左:粉川 右:渡邉
 元日本フライ級王者の粉川拓也(34=角海老宝石)が7日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。粉川は明日の8日に後楽園ホールで開催される「SLUGFEST.9」のセミファイナル、フライ級8回戦で渡邉秀行(34=Reason郡山)と対戦する。無事に計量を終えた両者は決戦に向けて意気込みを口にした。
自信に満ち溢れている
 これが移籍初戦となる粉川はリミットちょうどの50.8kgでクリア。「久しぶりにフライ級で試合をするので、もっと減量がキツいのかなと思ったが、バッチリ仕上がりました」と笑顔を見せた粉川は、「パンチ力をはじめトータル的にレベルが上がった。強くしてもらっているのでその期待に応えたい」と試合が待ちきれない様子だった。
 拳を交える渡邉を「戦績以上に良い選手」と警戒したが、「サウスポーとのスパーリングもしっかりと重ねてきた。油断しないで(KO)を狙い過ぎないように戦う。粉川はまだ終わっていないところをアピールしたい」と復活に拳を握った。
ランキング奪取に闘志を燃やす
 一方、200gアンダーの50.6kgでパスした渡邉は、「ランキングに入っている相手の中でも戦いたい相手だった。リーチとパンチ力を活かして戦えるし、噛み合うと思う」とアップセットに自信の表情。
 ここ数戦は勝ち星から遠ざかっているが、「年齢を重ね調整も上手くいき、ここ数年で一番調子が良い」と語ると、「強い相手だが、勝って同じ東北のジムの多田選手につなげたい」と今月19日(日)に神戸ポートピアホテルで日本王座に挑戦する多田雅(TI山形)に勝利のバトンを渡すと約束した。