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[試合後談話]2019.5.5

日本ユース・フェザー級戦は大激戦in三田

松岡輝と殿本恭平
 日本ユース・フェザー級王者の松岡輝(大成)が5日、三田市内のザ・セレクトンプレミア神戸三田ホテルの特設会場で行われた「三田から世界へ.14」のメインイベントで、14年度新人王西軍代表の殿本恭平(勝輝)を迎え、初防衛戦に臨んだ。開始、ジャブでペースを握ったのは挑戦者の殿本だった。
 
勝利の瞬間
 昨年12月に3年ぶりに復帰した殿本が、14年度新人王西軍代表の実力を発揮して序盤からジャブでペースを握った。ジャブを的確に当てる殿本に対して、踏み込んで右ストレートを伸ばす王者の松岡。距離を掌握した殿本だったが、中盤、松岡のボディに後退する場面を作る。すると6ラウンド、殿本の連打を浴びた松岡がダウンを喫する。ここは冷静に立ち直りを見せた松岡だったが、先制のジャブで試合をコントロールする殿本からペースを奪うことは出来ず。判定に持ち越された激戦の結果、判定2-0で新チャンピオンのコールとともに殿本の手が上がった。
全然ダメでしたねと殿本
 試合後、大勢の支援者とリング上で写真に収まった殿本は「全然ダメでしたね。昨年復帰していますけど、感覚としては今日が復帰戦という感じで、感覚が掴めなかったですね。感覚さえ掴めたらもっと楽に勝てたと思いました」と反省の弁。不慮の事故で亡くなったジムメイトの武藤道隆選手の名をトランクスに刻んで臨んだ殿本は「武藤さんは新人王の同期でしたし、最後のボディを耐えさせてくれたのは武藤さんだと思いました。本当に勝ててよかったです」と、喜びを噛み締めた。
これが実力と松岡
 一方、初防衛戦で悔しい敗戦となった松岡は「序盤からリード(ジャブ)をもらいすぎてペースを握ることができなったですね。何を言っても言い訳になってしまいます。実力がなかった。相手が強かったということです」と、悔しさをにじませた。
採点表