[試合後談話]2019.4.28
中部の平成ラストファイトは思わぬ結果に
中部のホープが平成を締め括ったが
16年度中日本スーパーバンタム級新人王の佐伯瑠壱斗(22=岐阜ヨコゼキ)が28日、岐阜市文化産業交流センター(じゅうろくプラザ)で開催された「岐阜ボクシングカーニバルVol.48」のメイン、57.5kg契約8回戦で日本スーパーバンタム級9位の河村真吾(28=ミツキ)と対戦した。平成最後の試合を任された中部の新鋭は、2戦連続となるランカー挑戦のチャンスを活かすことができたのか――。
初回終了間際にダウン
試合は右ジャブでリズムを計るサウスポーの河村に、佐伯が打ち終わりに右ストレートを合わせ対応したが、詰められると初回終了間際に右フックを浴びダウンを喫した。ここはゴングに救われた佐伯だが2回、巻き返しを図り前掛かりになったところで河村と頭が当たり右目上をカット。この傷が深く、ドクターチェック後にレフェリーが続行不能と判断し、負傷ドローとなった。
佐伯の負傷で決着つかず
試合後、佐伯は「カッコイイ姿を見せたかったが、惨めな終わり方ですみません」と地元ファンに謝罪。河村も「たまたまこんな結果になってしまったが、チャンスがあれば佐伯選手と決着をつけたい」と話し、地元の佐伯を慮った。
次こそ勝ちます
応急処置後、控え室に戻った佐伯は、「ダウンのダメージはなかったが、不用意に前へ行きすぎた」と振り返り、「せっかくチャンスをもらったのに悔しい」と唇を噛んだ。
また出直しますと横関会長
横関孝志会長は、「スロースターターの悪い癖が出た。打っては離れを徹底させたかったが、まだまだキャリア不足。傷を治して出直します」と再起を促した。次回の「岐阜ボクシングカーニバル」は秋頃に予定している。