[試合後会見]2019.4.28
ダウン応酬の大激戦に岡山が燃えた!
目の離せないスリリングな攻防
日本フライ級4位のユーリ阿久井政悟(23=倉敷守安)が28日にサントピア岡山総社で開催された「桃太郎ファイトボクシング37」のメインイベント、フライ級8回戦で2018年全日本同級新人王の湊義生(20=JM加古川)と対戦した。約半年ぶりに再起戦のリングに上がった阿久井だが初回に大きな山場を迎えた。
阿久井が逆転KO勝ち!
お互いに鋭いパンチの交換を見せる中、湊が左フックで先制のダウンを演出。ここはチャンスとばかりに仕留めにかかったが、阿久井は右ストレートで湊をガクッと腰を沈めさせると連打でダウンを奪い返した。ここは立ち上がった湊だがダメージが深く、阿久井の連打を浴びて2度目のダウン。阿久井はチャンスを逃さず仕留め切った。
噂通り強い相手だった
初回KOで再起戦を飾った阿久井は、「スピードはこっちが上だと思っていたが、不用意な一発をもらってしまった。ダウンして焦りはあったが、相手の攻撃が雑になっているのが分かった。相手のダメージの方が深いと思ったので一気に仕留めた。再起できたことがうれしい」と安堵の表情を浮かべた。
セミファイナルで勝利した同郷の荒木哲(斉藤S)と勝利を喜んだ
タイトル挑戦に期待がかかる阿久井は、「日本王座を狙っていくためにも、これからもコツコツと勝っていきたい」と抱負を口にした。
勝負を急ぎすぎてしまった
一方、先にダウンを奪いながらも敗れた湊は、「近距離で戦いながら連打に勝機を見出そうと思ったが、プレスが強くて思っていたことができなかった。ダウンを取れるとは思っていなかったので慌ててしまった」と唇を噛み締めた。格上のランカーに勝負を挑んだことを糧にしていきたいと語った湊は、「阿久井選手にタイトルを獲ってもらい、もう一度勝負させてもらえば」とリベンジを誓った。
守安竜也会長
守安竜也会長は、「危ない試合でしたね。ダウンは効いていないと思ったが、心配だった。時間稼ぎをして(初回を)乗り切ってくれると思ったら倒してくれた」と愛弟子の激闘に肝を冷やした。次戦は未定ながらも「7~8月にもう一戦挟ませたいが相手が決まるか…。日本タイトルの動向を見ていきたい」と語ると、10月に行われる自主興行に出場させる意向を示した。