[試合後会見]2019.4.21
ダウン応酬の打撃戦に大阪は大熱狂
死闘を制したのは?
日本ウェルター級王者の矢田良太(26=グリーンツダ)が21日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館・第2競技場)で開催された「CRASH BOXING.17」のメインイベントで同級1位の永野祐樹(26=帝拳)を3度目の相手に防衛戦に臨んだ。指名挑戦者を迎えた矢田と13連勝のサウスポー永野の攻防に視線が注がれた。
永野が新王者に輝いた
挑戦者の永野が矢田のワイルドな右を外すと左ストレートを好打し、幸先の良いスタート。すると3ラウンド終盤に左ストレートを決めてダウンを奪った。チャンスの永野は4回に左ストレートで仕留めにかかるが、攻撃が雑になり打ち終わりに矢田の右フックを浴び、さらに右フックを食らいダウンを喫した。矢田は相手の左ストレートを正面でもらいながらも、距離を詰めて右フック、左フックで反撃。前半終了時は48-45×2(永野)、48-47×1(矢田)と割れた。6回は矢田が大きなパンチで攻勢をかけたが、ここを耐えた永野は7回に右フックで効かせて連打でストップを呼び込んだ。
14連勝でベルトを奪った
タイトル初挑戦でベルトを巻いた永野は、「左ストレートは勇気を持って打ち込んだ。映像を見たら左が当たると思ったが、よく当たったと思う。ダウンを奪ってからは試合の記憶がない。1ラウンドから力んでしまったので疲れたが想定内だった。まだ勝った実感がなく、信じられません」と感無量の表情を見せた。
チームで勝利を喜んだ
会見に同席した浜田剛史代表は、「本人は試合を覚えていないというが、一戦一戦確実に成長している。もっと強い左ストレートを打てるはず。映像を見て修正していけばよいと思う」と永野の戴冠に目を細めた。
2戦続けて敵地で勝利した永野は、「応援が心強かったのでアウェー感は感じなかった。慣れない土地で勝てたことは自信につながる」と話すと、「これからもギリギリの戦いになってくると思うのでひとつずつ勝っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
なお、試合前に日本同級8位の海藤正晴(シュウ)から挑戦状が出され、挑戦の意思が確認された。
2戦続けて敵地で勝利した永野は、「応援が心強かったのでアウェー感は感じなかった。慣れない土地で勝てたことは自信につながる」と話すと、「これからもギリギリの戦いになってくると思うのでひとつずつ勝っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
なお、試合前に日本同級8位の海藤正晴(シュウ)から挑戦状が出され、挑戦の意思が確認された。
これからのことは考えられない
一方、3度目の防衛に失敗した矢田は、「相手の左が見えなくてパンチをもらいすぎてしまった。やり残しがなく練習した結果なので悔いはない。結果がすべての世界なので永野選手が強かった」と悔しさをかみ殺して試合を振り返った。
採点表