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[試合後会見]2019.4.21

流血戦となった日本スーパーフライ級王座戦

セミファイナルは序盤から激しい打撃戦
 日本スーパーフライ級王者の奥本貴之(27=グリーンツダ)が21日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館・第2競技場)で開催された「CRASH BOXING.17」のセミファイナルに出場。同級1位のユータ松尾(29=ワールドスポーツ)を迎えて2度目の防衛戦を行った。34戦目の奥本がチャンピオンの意地を見せたのか?それとも松尾がアウェーで戴冠したのか?
奥本が競り勝った
 前半は挑戦者の松尾がガードを固めて右ボディ、左フックを決めてペースを掌握。しかし、サウスポー奥本はこれに動じることなく回転数を上げてポイントを挽回すると、相手のガードの上を叩き見栄えの良いラウンドを作った。松尾は4回に偶然のバッティングで左目尻、奥本はヒッティングで左目上をカットした。前半終了時は48-47×1(松尾)、48-47×2(奥本)でチャンピオンが若干リード。後半になっても奥本はスピードを落とさず、ポジションを変えながらワンツー連打で攻勢。有効打を決めた松尾だが、後続打が出なかった。2者が奥本を支持し2度目の防衛に成功した。
相手はパンチが強かった
 激戦を勝ち抜いた奥本は、「ポイント計算はせずにミット打ちで練習してきたことを出そうと思った。12月はチンタラした試合をしてしまったので、今回はしっかり練習してきたことを出せたと思う」と喜びに浸った。
 指名挑戦者を撃破した奥本は、「これからも会長が決めた試合を勝っていくだけ」と明確な目標は掲げず精進していくと語った。
2度目の挑戦も惜敗した
 一方、最後まで奮闘するも、ベルトに手が届かなかった松尾は、「手応えのあるパンチは入ったが、その後詰めることができなかった。左フックをもう少し打てば良かった。ガード越しに打たれたので見栄えが悪かったと思う。相手はスピードよりもポジションをずらしてくるのでやりずらかった」と気丈に話した。
採点表