坂晃典がWBOアジアタイトルにアタック

    試合は、ノイナイのスピードとパワーが初回から炸裂した。開始、坂はサウスポーのノイナイに右ボディストレートを決め先制に成功した。一方、ノイナイはゆったりと構えると踏み込む坂に左ストレートを打ち下ろした。すると1ラウンド中盤、ノイナイの左ストレートが決まり坂がダウン。立ち上がった坂だが、さらに左を浴び2度目のダウンを喫する。2ラウンド開始、ダメージの残る坂だが、果敢に攻めていくがノイナイの左で3度目のダウン。ここも立ち上がった坂だが足元が定まらず、レフェリーが試合を止めた。

　試合後、ノイナイは「サカはとてもパワーのあるパンチだった。打ち合いは危険だったが、私の左が決まった。最初のダウンで自信がついた。日本の皆さま、この機会をいただき感謝しています」と喜びを語った。
 

 　一方、悔しい KO負けとなった坂は「(上体の)柔らかい選手というのはわかっていたが、日本でスパーリングしていた選手たちは僕のパンチが当たると硬くなるので、それを狙っていたが、ノイナイ選手は天性の柔らかさだった」と話したところでタオルで顔を覆い、言葉が続かなかった。