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[立ち話]2019.4.16

粉川拓也が第二章に向け決意

ロードワーク前の粉川をキャッチ
 元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級、元日本フライ級王者で2度の世界挑戦を経験した日本フライ級1位の粉川拓也(角海老宝石)が5月8日(水)、後楽園ホールで開催される「SLUGFEST.9」のセミファイナル、フライ級8回戦でサウスポーの渡邉秀行(Reason郡山)を迎え移籍初戦に臨む。昨年末に心機一転を図り宮田ジムから移籍した粉川は16日、新天地で汗を流すなか「まずは世界ランクに直結したタイトルが欲しい。そのためにもKOで勝ちたい」と第二章に向け決意した。
もう一度ベルトを巻きたい
 05年に18歳でプロデビューした粉川も今や2児の父親となり、白髪が交じりはじめた34歳。一般的には体力が下降する年齢だが、「以前よりしっかりと走れているし、スタミナも落ちている気がしない」とこちらの不安を払拭。最低でも勝利が求められる難しい初戦にも「プレッシャーはない。今はこのジムで強くなっている実感があるので試合が待ち遠しい」と気を逸らせた。
ハードなマッチメイクを厭わない渡邉
 相手は4年近く勝ち星に恵まれていない渡邉だが、その対戦相手はすべて一線級。6回戦時代にはその後、OPBFスーパーフライ級王座に就いたレネ・ダッケル(比)に競り勝つなどランカークラスの実力を備えている。22戦8勝(6KO)11敗3分の黒星先行となめてかかると足元をすくわれかねない相手だが、それでも粉川は万全のサウスポー対策を主張し、「以前とは違う体の使い方、打ち方で右ストレートがパワーアップしている。そのあたりも注目してほしい」と話す。キャリア14年、36戦目にしてなおも進化を図る古豪の復活に期待したい。