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[試合後談話]2019.4.15

九州のタイソンが後楽園ホールで再起戦

左:別府の左が突き刺さる
 "九州のタイソン"こと日本ウェルター級4位の別府優樹(久留米櫛間)が15日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックヤングファイト」のメインで比国ランカーのジェイソン・エゲラ(比)とウェルター級8回戦で激突。昨年10月の日本タイトル挑戦者決定戦で現日本同級1位の永野祐樹(帝拳)に判定で敗れ、20戦目にして初黒星を喫した別府の再起戦に注目が集まった。
別府は最後まで決めきれず
 立ち上がり、KO率90%をマークする別府がジャブで距離を測りキレのある右ストレートを伸ばすと、ジェイソン三津山の名で日本でも活躍したサウスポーも強気に左右を返し譲らず。5回には左フックで別府を脅かした。別府は7回にも左ボディでロープに詰めるなど主導権を握り続けたが、エゲラの驚異的な粘りもあり、決めきれないまま終了のゴングを聞いた。
相手の頭が硬かった
 再起に成功した別府だが、試合後の控え室は重苦しい空気に包まれた。「4発打ってサイドに回ってコンビネーションで倒す練習をしてきたが、最初から当てようとしてしまい、単発になり練習してきたことが出せなかった。KOの期待に応えようと焦ってしまい余計に力が入ってしまった」とまるで敗者のように反省した。
永野にリベンジしたい
 今月21日(日)に行われる日本ウェルター級タイトル戦に話が及ぶと、矢田選手と対戦経験がないのでと予想は避けたが、「今日のような試合だとなんとも言えないが、永野選手がチャンピオンになったら東京のリングでリベンジマッチがしたい」と希望した。
タイトル戦は来年になると櫛間会長
 また、櫛間昭会長は「もっとリズムのある攻撃をしてほしかった。練習してきたことがまったく出せていない。今日の内容ではタイトル戦をさせられない」と手厳しい言葉に終始。次戦は9月23日に地元久留米で行うことを明かした。