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[立ち話]2019.4.4

荒川仁人「ウクライナで噛みつく」

敵地で勝利をもぎ取る
 WBO(世界ボクシング機構)ライト級7位の荒川仁人(37=ワタナベ)が4月20日(日本時間21日)にウクライナ・キエフスポーツ宮殿で、WBOインターナショナル同級王者でWBO同級11位のデニス・ベリンチク(30=ウクライナ)に挑戦する。決戦を17日後に控えた3日、所属ジムで汗を流す荒川は「判定で勝つのは厳しいので相手の心を折りにいく」と気を吐いた。
チャレンジするのが楽しい
 WBOアジアパシフィック王座を返上し、世界へ標準を定めた荒川だったが、層の厚いライト級でチャンスを掴むのは至難の業。今回の試合も相手や場所が二転三転し急遽決定した。1月のタイに続き2戦連続海外のリングに立つ荒川は、「今は多くの日本人選手が海外で試合をしている。場所がどこでもやることは変わらないので今から楽しみ」と完全アウェーでの試合に胸を躍らせた。 
ただでは転ばない
 王者のベリンチクはロンドン五輪銀メダリストでここまで10戦全勝7KOをマーク。世界を期待されるホープだ。相手の印象を「スイッチもするしテクニックがある。相手は37歳のロートルと思って舐めてくるはず。そこで焦りを誘っていきたい」とした上で、「アマチュアエリートのパンチを避け切るのは難しいのでもらうことは覚悟している。中盤から後半にいくまでにどれだけ芯でもらわないが鍵になる。長くボクシングをしてきて僕が世界に通用するのは打たれ強さとメンタル。ただ、がむしゃらに気持ちだけ戦うのではなく、技術の中にそういった部分を出していきたい。たたでは転ばない。噛みつきにいきますよ」と必勝を誓った。
応援してくれる人たちに恩返しがしたい
 最後にキャリア15年目を迎える37歳は、「同年代の活躍はうれしい。お互いに現役を長く続けていきたいし、そのためには勝つことが大事になってくる」と2月に日本ライトフライ級王座に返り咲いた堀川謙一(39=三迫)や同じく2月に2階級制覇を達成したOPBF&WBOアジアパシフィック・ミドル級王者の野中悠樹(41=井岡弘樹)の活躍に刺激を受けたと話した。