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[調印式・前日計量]2019.3.15

田中恒成と田口良一が64日ぶりに対面

平成最後の日本人同士の世界戦
 平成最後の日本人同士の世界戦となるWBO(世界ボクシング機構)フライ級タイトルマッチ、王者の田中恒成(23=畑中)対同級4位の田口良一(32=ワタナベ)の調印式と会見、前日計量が15日に名古屋市内のCBC本館で行われた。試合は16日(土)に「岐阜メモリアルセンターで愛ドーム」で決行される。田中、田口ともフライ級リミットの50.8kgでクリアした。
 決戦を明日に控えた田中は「相手は最高のライバル。つまらない試合にはしない」、対する田口は「ここまで順調にきた。あとは本番で出すだけ」と意気込みを口にした。
※試合は当日午後4時からTBS系列で全国生中継される。  
普通の試合にはならない
 調印式後のグローブチェックでは日本製のグローブが用意され、田中が黒色、田口は青色を選択した。マイクを握った田中は「ケガもなく最高の調整ができた。一切の言い訳はない。相手は最高のライバルなので逃げるつもりはない。こんなに素晴らしいカードでつまらない試合にする気はないので思い切り楽しんで面白い試合にします」と静かに闘志を燃やした。
明日は自分の実力を出すだけ
 これに対し、約4年3ヶ月ぶりに挑戦者としてリングに上がる田口は「相手は賢いボクシングができ気持ちの強い一流のチャンピオン。打ち合いの時間が多くなると思うが、どのようにきても対応できる準備はしてきた。勝つのは僕です」と力強く勝利宣言した。 
平成最後の大勝負にしたい
 大一番を地元の岐阜で迎える田中は、「大変うれしいこと。こういったビッグマッチをなぜ東京でやらないのかという意見もあるが、ビッグマッチはどこでやってもビッグマッチ。岐阜を思い切り盛り上げます」と名勝負を約束した。
いよいよだと気合いを入れた
 会見後の計量は両者ともリミットちょうどの50.8kgでパス。写真撮影後のフェイスオフでは17秒間睨みあった。計量後に囲み取材に応じた田口は、「チャンピオン時代も常にチャレンジャーの気持ちで戦ってきたので変わらない。思っていた以上に落ち着いている。自分の実力を出すだけです」と時折笑みを浮かべながら意気込みを語った。田口は明日、挑戦者カラーの青色のトランクスを履き試合に臨む。 
お互いに視線を外さなかった
 両者ともフェイスオフが終わると、健闘を誓い固い握手をかわした。明日は田口のジム後輩でWBA世界ライトフライ級王者の京口紘人(25)、前WBO世界フライ級王者の木村翔(青木)が解説を務める。待ちに待った運命のゴングが明日、岐阜で打ち鳴らされる!

■検診結果
WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者:田中恒成(畑中)
体重:50.8kg
体温:36.2℃
脈拍:74/min
血圧:123/85mm/Hg

挑戦者:田口良一(ワタナベ)
体重:50.8kg
体温:36.1℃
脈拍:64/min
血圧:131/74mm/Hg

■試合役員
レフェリー/スティーブ・ウィルス(アメリカ)
ジャッジ/ローズ・ラセンド(アメリカ)、ヘルナンド・ステイデル(プエルトリコ)、原田武夫(日本)
立会人/安河内剛(日本)