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[公開練習]2019.3.12

田口良一「打ち合いしか考えていない」

強い田口を見せる!
 2階級制覇を目指す元WBA・IBF世界ライトフライ級王者でWBO世界フライ級4位の田口良一(32=ワタナベ)が12日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。田口は3月16日(土)に「岐阜メモリアルセンターで愛ドーム」でWBO王者の田中恒成(23=畑中)に挑戦する。練習前に取材に応じた田口は、「田中選手に勝つことによって一番の自信が得られる」と意気込みを語った。 
 試合は当日午後4時からTBS系列で全国生中継される。
モチベーションは過去最高
 ボクシングファン注目の黄金カードまで残り4日。決戦を控えた田口は、「ずっと意識していた選手で運命を感じている。注目度はいつも以上にあるのでやってやるという気持ち。前回の木村翔選手との試合を参考にしながら対策してきた。それが体に染み込んでいるので試合で出したい」と必勝を誓った。
最後まで気を抜かず調整していく
 田口は数日前に2日連続で休養を取り体調は万全。残りウェイトは2kgで顔色も良く調子の良さをうかがわせた。当日は打撃戦を予想した田中に対し、「自分もそうなると思う。強い相手だが、勝てば自分が強いと認めてもらえる」と自信を示した。
ベストコンディションに仕上げる
 今回からコンビを組む梅津宏治トレーナーは、「田中選手はスピードとテクニックがありトータル的に強い選手だが、フライ級に上げて最後まで勝つ練習ができた。順調な仕上がりなのでさらに仕上げていく」と調子の良さに太鼓判を押すと、横にいる田口に「本番を楽しみにしています」と語りかけた。
勝てばボクシング人生で一番の喜び
 シャドーボクシングの後に見せたミット打ちでは、接近戦を想定してショート連打の確認作業に時間を費やすと、至近距離で得意の左ボディを叩き込んだ。以前より重心が低く、踏み込みの鋭さが目を引いた。サウナスーツを着ることなくTシャツ1枚で練習したが、ものの30分で大粒の汗を流していた。
やってやるという気持ち
 2階級制覇制覇がかかる大一番にも、「それはあまり意識していない。田中選手に勝つことだけを考えている」と宿命のライバルとの対決に全神経を注いでいた。明日は東京、名古屋でそれぞれ予備検診が行われる。