[試合後会見]2019.2.18
近藤明広の挑戦者決定戦は衝撃の結末!
近藤の左ジャブが冴えたが
IBF(国際ボクシング連盟)スーパーライト級4位の近藤明広(33=一力)が18日、後楽園ホールで開催された「A-SignBee」のメインイベントで6位のダオヌア・ルアワイキング(23=タイ)とIBF世界同級挑戦者決定戦を争った。試合は、14戦全勝(11KO)をマークする長身のルアワイキングに近藤が踏み込んでの強烈な左ジャブで先制した。
5回に右アッパーを直撃されKO負け
しかし、ルアワイキングも懐の深さを活かすと近藤の打ち終わりを狙い譲らず。接近戦で右アッパーを突き上げると離れてはフック気味の左右であおり、近藤を上手く誘い込んだ。すると5回、ジャブをテンポよく打ち込んだ近藤がペースを上げた矢先にルアワイキングの右アッパーが直撃。近藤はこの一発でプロ初のダウンを喫し、カウント中に起き上がるもレフェリーは危険と判断し10カウントを数え上げた。
控室では明るく振舞った近藤
衝撃の結果に近藤は、「1~2ラウンドで相手がアッパーを狙っているのも分かっていたが、ジャブが当たり、ここからというところで深く入りもらってしまった。気がついたら寝ていました」と振り返った。世界再挑戦の道が遠のき、肩を落とした近藤は「この結果は、日本開催に力を尽くしてくれた会長に申し訳ない」と謝罪。今後については「年齢もあるし真剣に考えたい」と明言を避けた。
近藤はとても強かった
一方、会心の一発に喜びを爆発させたルアワイキングは、「近藤が入るタイミングをずっと計っていた」とコメント。アマチュアで100戦以上を経験し、17歳でナショナルチーム入りした過去も明かすと、念願の世界挑戦に向け「今日の試合で課題となった接近戦とディフェンスを鍛え、必ず世界チャンピオンになる」と誓った。
4回までの採点は競っていた