ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2019.2.10

春から婦警ボクサーの池本夢実が凱旋!

池本の右がデパズを捉えた
 昨年3月にプロ6戦目で日本女子フライ級初代王座を獲得した池本夢実(22=琉球)が10日、地元・静岡の本川根B&G海洋センターで開催された「琉球拳闘伝」のメインイベントに登場。来日経験のあるグレテル・デパズ(比)と、世界前哨戦と位置づけられたフライ級8回戦に臨んだ。
池本が地元の声援に応えた
 試合は、打ち終わりを狙うデパズに対し、池本がスピードのある出入りでジャブを突き、左フック、右アッパーをまとめ先制。攻守の切り換えも速く、前半までに危なげない内容で主導権を握った。デパズも顔を腫らしながら攻めの姿勢を崩さなかったが、ボディを削られると足が止まり、後半はワンツーの被弾が目立った。このまま池本が手数と有効打で上回り、最大6ポイント差の判定勝ちで地元ファンの期待に応えた。
採点表
 池本は試合後、「皆さんの協力で地元開催にこぎつけることができました。デパズ選手も強く、試合前はワクワク8割、怖さが2割だったが、リングに上がり声援を浴びたら怖さはなくなった。本当はKOで勝ちたかったが、明確な判定だったので次に繋がったと思う」と汗を拭いながら喜んだ。
春からは警察官との両立が始まる
 地元を離れ琉球大学に進学した池本は、沖縄でボクシングと出会い、在学中にプロの道に進んだ。今年3月に卒業するが、すでに沖縄県警に警察官として採用されることも決まり、春からはボクシングとの両立が始まる。
 「どちらも活躍できるように頑張ります」と笑顔を見せた池本は、「日本には強い選手が大勢いるので、今のままでは世界と言えないが、しっかりと練習を積んで世界チャンピオンを目指します」と誓った。