[海外試合結果]2019.2.3
アルバレスvsコバレフ2&KOの嵐のアンダーカード!
WBOライトヘビー級タイトルマッチ
注目のダイレクトリマッチとなったWBO(世界ボクシング機構)ライトヘビー級タイトルマッチが、2日(日本時間3日)米国・テキサス州フリスコのザ・フォード・センターで開催された。王者エレイデル・アルバレス(コロンビア)が初防衛とともに返り討ちを狙い、挑戦者WBO同級5位セルゲイ・コバレフ(ロシア)が昨年8月以来のリベンジに燃えた。そしてアンダーカードではKOの嵐となった。
コバレフ復活の判定勝利!
ダイレクトリマッチの序盤は、初戦と同じく挑戦者のコバレフがジャブからのワンツーで手数を増やし、王者アルバレスに後手にまわさせる展開。アルバレスは中盤から徐々に攻めに出て行くが、コバレフのガードを破るまでには至らず。終盤はコバレフが右でアルバレスの顔面にクリーンヒットするなど有効打を重ねていった。最終回は距離を保ち、アルバレスの強打を封じて試合終了のゴング。コバレフが3-0(116-111×2、120-108)の判定勝利で王座交代となった。リベンジに成功したコバレフの戦績は37戦33勝(28KO)3敗1分。初戦のように強打を打ち込めなかったアルバレスの戦績は25戦24勝(12KO)1敗となった。
ロペス衝撃的KO再び!
セミに抜擢されたテオフィモ・ロペス(メキシコ)のNABFライト級タイトル初防衛戦。ロペスは初回こそ慎重な動きを見せるも、2回からは距離を詰めて右アッパーをねじ込む。サウスポーのディエゴ・マグダレノ(米国)は圧力に屈せず、ボディを中心に攻めていき中盤へと突入。すると6回残り20秒にロペスが得意の左フックでダウン奪う。そして続く7回、1分が回る前にロペスの左フックのダブルが再び火を噴きマグダレノが激しくダウン。立ち上がろうとするもレフェリーが試合をストップし、7回1分8秒TKO勝利でタイトルを初防衛した。連戦で衝撃的なKOを見せたロペスの戦績は12戦全勝(10KO)、敗れたマグダレノは34戦31勝(13KO)3敗となった。
バルデス4度倒しV5、トマゾーネはリングで公開プロポーズ
WBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)にとっては、昨年3月のスコット・クィッグ(英国)戦以来、顎の骨折からの再起のV5戦。挑戦者WBO同級14位のカルミネ・トマゾーネ(イタリア)は序盤に足を使いアウトボクシングを展開した。しかし4回にバルデスの右ストレートでトマゾーネがダウン。さらにラウンド終盤に左ボディフックでダウンを追加。続く6回にもジャブでバランスを崩されて、この日3度目のダウンを喫する。そして迎えた7回の開始直後、バルデスの強烈な右アッパーを受けたトマゾーネは崩れ落ち、レフェリーが即ストップ。バルデスの7回9秒TKO勝利となった。5度目の防衛と再起に成功したバルデスの戦績は25戦全勝(20KO)。世界初挑戦に敗れるもトマゾーネは試合後、リングの上でフィアンセに公開プロポーズを決行、無事に成功をおさめた。戦績は20戦19勝(5KO)1敗とした。
コミー、強烈なKO勝利!
IBF(国際ボクシング連盟)ライト級1位リチャード・コーメイ(ガーナ)vs同級3位のイッサ・チャニエフ(ロシア)によるIBF同級王座決定戦。立ち上がりからパンチの交換が多い中、コミーが右を被せてクリーンヒットを奪うと、残り30秒に右ストレートでチャニエフから先制のダウンを奪った。そして2回、開始10秒でコミーが今度は左フックで2度目のダウンを追加。再開後もロープ際の連打でダウンを奪いレフェリーストップを呼び込んだ。コミーが2回39秒TKO勝利で空位のIBF同級王座を獲得した。次戦に同級世界統一王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との3団体統一戦の話も持ち上がる、新王者コミーの戦績は30戦28勝(25KO)2敗、実力を発揮する前に敗れたチャニエフは15戦13勝(6KO)2敗となった。