ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2019.1.25

激戦! 日本ランカー対決!

激闘を制したのは?
 日本バンタム級10位の高橋竜也(29=ヤマグチ土浦)と日本スーパーバンタム級12位の相川学己(25=三迫)が25日に後楽園ホールで開催された「ダイナミックヤングファイト」のメインイベント、54.0kg契約8回戦で激突。タイトル挑戦をアピールしたい両者は序盤から激しいペース争いを繰り広げた。
採点表
 相川がジャブを散らしながら右ストレートを好打。高橋の返しのパンチを足で外してリズム感のある攻撃を見せた。3回、高橋は相手のワンツーを浴びながらも距離を潰して左フックをヒット。しかし、ラウンド終盤に相川はワンツーを決めてペースを渡さない。その後はお互いに強気の姿勢を崩さず激しい打撃戦に突入。5回、相川は右フックからワンツーで攻勢をかけたが、続く回は高橋が足を使い打ち終わりに有効打を決めた。打ち合いは激しさを増したが高橋が左フックを決めて見栄えの良さをアピールした。採点は割れたが高橋を支持した。
決められた試合を勝っていく
 2連勝した高橋は、「いつも激闘になってしまうのは自分に原因がある。序盤は動きが良かったが、中盤から足が動かなくなってしまった。会長から残り3ラウンド取らないと勝てないと言われ、なりふり構わず攻めた」と辛勝に苦笑いし調整の失敗を反省した。3度目のタイトル挑戦を目指す高橋だが、「この内容ではそんなことは言えない。まだまたできるところを証明して、お客さんにストレスが残らない試合を見せていきたい」と最後までトーンは上がらなった。
再起を誓った
 試合後、悔さをにじませた相川だが、「相手の方が地力があった。6ラウンドにロングに切り替えられたところで上手く対応できなかった。自分でもドローか負けかなと思った」と敗戦を認めた。それでも強い相手とギリギリの戦いができるのは楽しいと語り、あとは結果を出すだけと前を向いた。
中川が鮮やかに倒した
 第5試合スーパーフェザー級6回戦では佐藤和憲(31=新日本大宮)と中川兼玄(23=三迫)が対戦。ジリジリと距離を詰める佐藤に対し、中川は打ち終わりにワンツー、左フックを狙った。2回、中川は右アッパーで膝を揺らすとパンチをまとめてキャンバスに沈めた。
会心の勝利にニッコリ
 6勝目を挙げた中川は、「初回は自分の動きが硬かったが、2回になってから徐々に慣れてきた。右ストレートに手応えがあったので一気に仕留めた、椎野トレーナーが自分の体格に合ったスタイルに変えてくれたおかげで勝つことができた」と安堵の表情を浮かべた。A級昇格を決めた中川は、「ようやくここまでくることができた。今年中に日本ランカーになります!」と抱負を口にした。