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[練習再開]2019.1.15

京口紘人、今年は乾坤一擲の大勝負!

バランスの悪さはご愛嬌
 大晦日に中国・マカオでWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王座を獲得した京口紘人(25=ワタナベ)が15日、都内の所属ジムで報道陣を集め練習を再開した。前王者のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を10回終了TKOで破り、IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王座に続く2階級制覇をはたした京口は、今年の自身を表す言葉として「乾坤一擲」と色紙にしたため、「勝負の年にする!」と誓った。
理想とする展開で仕留めることができた
 改めてマカオでの世界戦を振り返り、「ミニマム級の頃と比べ、パフォーマンスが上がったと思う。老獪なチャンピオンを相手にしっかりとジャブを突いてボディで足を止める、理想とする展開で戦うことができた」と語り、適正階級で臨む今後の防衛ロードに手応えを感じていた。
年末には統一戦をやらせたいと渡辺会長
 同席した渡辺均会長も、ジムに世界タイトルが無い状況での戴冠を喜び、今後のプランとしてまずは防衛を重ね、年末には京口が希望とする「他団体との統一戦」に前向きな姿勢を示した。
早速課題を挙げた京口&井上コンビ
 練習では「今後もサポートに徹する」と話す井上孝志トレーナーと初ミット打ちを披露。久しぶりに着けた14オンスのグローブがキツかったと泣き言をもらした京口だが、正月もしっかりと摂生し、ライトフライ級リミットの48.9kgから2.9kg増の体重を維持するなど王者としての自覚を窺わせ、「これからはコンビネーションや引き出しの数を増やしたい」と課題を挙げた。
正月は大阪の実家で8日まで過ごした
 会見では、18日にTBSの朝の情報番組「あさチャン!」に生出演することを明かし、「初のスタジオ出演はマカオより緊張する」とおどけていた。また、昨日には大橋ジム所属のWBA世界バンタム級王者の井上尚弥、年末にWBC世界同級暫定王座を獲得した井上拓真、井上兄弟の従兄で日本スーパーライト級1位の井上浩樹と祝勝会を開いたとのことで、選手間の交流の広さは京口ならでは。今年もボクシング界を多いに盛り上げてくれると期待したい。