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[予備検診]2018.12.27

伊藤雅雪「僕の方がオーラがある」

身長、リーチとも伊藤が大きく上回った
 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(27=伴流)と指名挑戦者で同級1位のエフゲニー・チュプラコフ(28=ロシア)が27日、都内のホテルで予備検診を行った。鬼門の初防衛戦に臨む伊藤は、「米国でも世界戦の行事はあったが、日本の方が気が楽ですね」と笑みを浮かべて世界戦独特の雰囲気を楽しむ様子を見せた。 
 試合は12月30日に東京・大田区総合体育館で開催される「FUJI BOXING」のメインイベントにセットされ、当日午後7時からフジテレビ系列で全国生中継される。
調整はかなり順調
 検診の結果、伊藤が身長で7.5cm、リーチで13cm上回っていることが判明した。横に並んだ印象を聞かれると、「思っていた通り小さいなと感じた。体格は有利だが、数字は気にならない。試合に集中していきたい」とコメント。初対面したチュプラコフを見て「気持ちのよい試合ができそう。オーラは僕の方がありますね」と話し笑顔を見せた。
リングに上がったらホームもアウェーも関係ない
 18日に帰国した伊藤は数日間は家族と過ごしたが、今日から試合に集中するため一人でホテル暮らしに入る。子どもに「(ロサンゼルスから)帰ってきたばかりなのにまたいなくなるの?」と泣きつかれたそうだが、決戦を3日後に控えた伊藤は心を鬼にする。「いよいよだなという思い。気負い過ぎずしっかり減量とリカバリーをして、当日は倒して良い年を迎えたい」と必勝を誓った。  
100%の力を出すだけ
 一方、伊藤の印象を聞かれたチュプラコフは、「十分な調整ができていて、とても将来性のある選手だと感じた。日曜日は頑張るだけ。身長差があることは知っていたので自分の戦いをするだけ」と静かに語ると、「お互いに最善を尽くして素晴らしい試合を見せたい」と好試合を約束し会場を後にした。
検診結果
WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
王者:伊藤雅雪(伴流)
身長:174.0cm
頸周:36.0cm
胸囲:92.0cm
リーチ:179.0cm
血圧:138/87mm/Hg
脈拍:68/min
体温:36.6℃

挑戦者:エフゲニー・チュプラコフ(ロシア)
身長:166.5cm
頸周:39.3cm
胸囲:91.0cm
リーチ:166.0cm
血圧:127/82mm/Hg
脈拍:50/min
体温:36.5℃