[公開練習]2018.12.20
拳四朗 V5に死角なし!
絶対王者への道を突き進む
WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)が20日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。拳四朗は12月30日(日)に東京・大田区総合体育館で同級8位のサウル・フアレス(メキシコ)を迎え、5度目の防衛戦を行う。2年連続で年末のリングに上がる拳四朗は、「リラックスできているので、体調は万全。今度の試合も絶対に勝ちます」と意気込みを口にした。
昨年末に比べてコンディションが格段に良い
前戦から2ヶ月半での試合になるが、会見に同席した寺地永会長は、「拳四朗の場合は、試合間隔が短い方が体重を維持できるので本来なら1年に4回したいぐらい」と問題なしを強調。拳四朗も、「若いうちにどんどん試合をこなしていきたい」と同調した。
フアレスは戦績34戦24勝(13KO)8敗2分で今年3月にWBC中南米同級王座を獲得。中間距離から接近戦を得意とする手数の多いタフなファイターだ。寺地会長は、「怖さはないが、やりにくさはあるかもしれない。足を使われると試合が長引くと思う」と警戒の色を強めたが、「ジャブで弱らせて後半にかけて降参させる形が理想」と4試合連続KO防衛に自信を深めた。
フアレスは戦績34戦24勝(13KO)8敗2分で今年3月にWBC中南米同級王座を獲得。中間距離から接近戦を得意とする手数の多いタフなファイターだ。寺地会長は、「怖さはないが、やりにくさはあるかもしれない。足を使われると試合が長引くと思う」と警戒の色を強めたが、「ジャブで弱らせて後半にかけて降参させる形が理想」と4試合連続KO防衛に自信を深めた。
このトレーニングで距離感が良くなった
今年5月のガニガン・ロペス(メキシコ)戦の前からサウスポー対策として始めたトレーニングの効果で、距離を掴むのが早くなったと語った拳四朗。加藤健太トレーナーが持つスティックに当たらないよう距離を取りながらハンドミットにパンチを打ち込んだ。拳四朗は、「最近は初回で距離を掴めるようになり、自分のペースで戦えるようになった」と成長を実感。加藤氏は「簡単そうに見えるが、下半身を使うので他の選手の場合、2ラウンドほどで脚がパンパンになる。それを平然とやるのだからさすがです」。
速い出入りから左を突き刺す
その後は前日本フライ級王者でIBF世界同級4位の黒田雅之(川崎新田)との2ラウンドのスパーリングを披露。初回はジャブの差し合いで互角の展開だったが、ラウンド間に寺地会長から「ペースを上げて」と指示が出ると、プレスをかけてジャブから左フックに繋げる黒田に対し、軽快なステップワークでかわすとワンツーを好打。さらに上下にコンビネーションを決めた。
長期防衛すると黒田
実戦練習を終えた黒田は、「フェイントで右アッパーを誘われた。拳四朗選手はジャブが誘いにも切り口にも使える。今日は2ラウンドしかなかったのでもっと引き出しがあると思う。試合10日前でこの調子の良さはすごい」とチャンピオンの王座防衛に太鼓判を押した。
V5を達成し良い年越しを迎える
ここ3試合、生中継されていたが今回は伊藤雅雪(伴流)が出場するWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチと井上拓真(大橋)が出場するWBC世界バンタム級暫定王座決定戦が中心のため、拳四朗の放送は未定。テレビ中継がないのは辛いとこぼしたが、「まったく(放送が)ないわけではないと聞いている。他の2人に早く倒してもらって自分の試合を放送してほしい」と話し報道陣を笑いに誘った。