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[公開練習]2018.12.19

伊藤雅雪、日本で実力を証明する!

日本のファンに僕の強さをアピールしたい
 年末に初防衛戦を控えたWBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(伴流)が19日、都内のジムで練習を公開した。
 12月30日(日)に東京・大田区総合体育館で指名挑戦者で同級1位のイフゲニー・シュプラコフ(露)を迎える伊藤は、練習前の会見でこの試合のテーマを聞かれ、「7月にアメリカでタイトルを獲ってきて、ただ相性が良かっただけだとか、フロックと思う方もいるはず。日本での初防衛戦で自分の実力を証明するための試合」と位置づけた。
団太路会長も完勝を期待
 伊藤は11月11日から12月17日まで米国ロサンゼルスで約5週間のスパーリング合宿を行い、すでに万全の仕上がり。前回の世界挑戦からトレーナーのルディ・エルナンデス氏と岡辺大介氏にガードとジャブで相手をコントロールするようしつこく指導され、掴みかけていたスタイルをこの合宿で自分のものにできたと言う。「本当にわずかな違いだが、接近戦で相手と密着しない距離、僕の空間でジャブを当てることを意識してやってきた。自分の目指すべきボクシングが分かってきた」と手応えを実感していた。
米合宿で左が研ぎ澄まされた
 挑戦者は20戦全勝(10KO)と無敗を誇り、WBO欧州王座、同インターコンチネンタル王座を獲得してきた強豪で、伊藤も「何かを持っているから1位のポジションにいると思う。クリンチも上手く、いやらしいボクシングをしてくる」と警戒。その上で「相手につきあわず、僕がしっかり支配する。様子を見るつもりもないし、攻め続けて倒すかギブアップさせたい。今の僕なら12ラウンドまでスタミナを落とさず手数が出せる」と自信を示した。
岡辺氏とミット打ちで成果を確認
 約30分の練習では、岡辺氏とのミット打ちでフットワークとコンビネーションを再確認。本人が話した通り、間を空けずに細かくジャブを突き、接近戦でもガードからのリターンをしっかりと意識していた。
減量も順調、あとは体調管理とリカバリーをするだけ
 前回のクリストファー・ディアス(プエルトリコ)戦から明らかに対応力の幅が広がった伊藤は、最後に「来年には統一戦とか、大きな試合がしたいので、何がなんでも勝たなきゃいけない。年末は僕がしっかりと締めます」と力強く意気込みを語った。