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[公開練習]2018.12.14

井岡一翔「4階級制覇するのは自分しかいない」

2年ぶりの大晦日のリングとなる井岡一翔
 世界3階級制覇王者でWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級3位の井岡一翔(29=日本)が14日、東京・四谷のジムで報道陣に練習を公開した。井岡は大晦日に中華人民共和国・マカオで世界3階級制覇王者で同級1位のドニー・ニエテス(36=比)と空位のWBO世界スーパーフライ級王座を争う。日本人男子選手として初の世界4階級制覇に挑む井岡は、「大晦日のリングに戻ってきたからにはしっかり盛り上げる試合をして勝ちたい」と必勝を誓った。
 この試合の模様は当日TBS系列で全国生中継される。
新たな挑戦
 7度目の大晦日のリングに登場する井岡は、「また、大晦日に4階級制覇をかけた試合をさせてもらえるので、戻ってきたからにはしっかりと盛り上げる試合を見せて勝ちたい。新たな歴史に名を刻みたい」と静かに闘志を燃やした。
簡単な相手ではないが必ず勝つ
 前戦から4ヶ月後にタイトル戦に出場する井岡は、「前回からそこまで時間があったわけではないので引き続き、基礎的なトレーニングとニエテス戦に向けての戦略を重点的にしている」とコメント。名前のある選手と戦えるのがモチベーションだと話し、「知名度のあるニエテス選手と4階級制覇をかけて試合が出来ることは光栄。注目されているのでそれに恥じない試合を見せたい」と固く決意した。
ディフェンス面を修正してきた
 世界王座合計在位10年3ヶ月のニエテスを、「スマートで頭の良い選手。リードパンチで崩すのが理想だが、それだけでは簡単にペースを握るのは難しい」と警戒。その上で、「サラストレーナーと攻撃のバリエーションを増やしている。頭を使ってスマートに試合を進めていきたい」と意気込んだ。
サラス氏と細かく動きのチェックをした
 会見後にはイスマエル・サラストレーナー(61)とニエテスの動きを想定してポジショニングの確認を行うと、相手との間合いを意識した動きを見せた。サラス氏の「左アッパー、右アッパー! ワンツーバック!」の指示通りにパンチを繰り出していた。足の立ち位置を細かくチェックしていたのが目についた。
内山氏は技術勝負になると予想
 試合当日、マカオでテレビの解説を務める元WBA(世界ボクシング協会)スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏は、「前回はブランク明けでの試合だったので、今回はさらに良くなっていると思う。一翔はボディ打ちが上手いので、序盤に当たってくれたら楽に戦えるがそう簡単な相手ではない」。「打ち終わりにカウンターを入れてダメージを与えていくのではないか」と試合展開を予想。現役時代は会場が違ったものの、ともに大晦日のボクシングを盛り上げた井岡に期待を寄せた。