ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2018.12.9

関西日本Sフライ級頂上決戦

左:橋詰 右:奥本
 日本スーパーフライ級タイトルマッチが9日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館 第2競技場)で開催された「CRASH BOXING.16」のセミファイナルで行われ、王者の奥本貴之(27=グリーンツダ)と挑戦者で同級5位の橋詰将義(25=井岡)が王座を争った。奥本が鬼門の初防衛戦をクリアしたのか? それともタイトル初挑戦の橋詰がベルトを奪ったのか――。
奥本のドロー防衛
 右ジャブの差し合いでスタートしたサウスポー同士の一戦は、まずは挑戦者が速い出入りからワンツーを決めたが、チャンピオンも慌てる素振りを見せず、2回に入るとサークリングしながらジャブをヒット。3回もジワジワと距離を詰めてワンツーを好打した。橋詰も続く回に上下にコンビネーションを決めたが、前半終了時の公開採点は、49-46で橋詰、残りの2者が48-47、49-46で奥本を支持した。7回、橋詰はギアを上げてワンツー、右ボディを好打するが、奥本もジャブを軸にヒット&アウェーで譲らず。このまま激しく打ち合い、終了のゴングを聞いた。ジャッジに委ねられた採点は三者三様の引き分けとなり奥本がベルトを死守した。
ゼロ点ですと奥本
 初防衛に成功した奥本だが、この結果に「ゼロ点ですね。なんにも練習したことが出せませんでした。リズムが作れなかったし、本当にダメでした」と言葉には反省しかなかった。
次にやったら勝つと橋詰
 一方、タイトル初挑戦に失敗した橋詰は、唇を噛みながら「頭が近かったが、結果が出ているので仕方ない。次にやったら必ず勝ちます」と再挑戦を誓った。
挑戦が決まっているユータ松尾
 また、この試合を観戦した指名挑戦者のユータ松尾(ワールドスポーツ)は、「互いにパワーと手数があり、採点の難しい試合だった。奥本選手は左が強く、距離を詰めてからの打ち分けが速い。橋詰選手も手数を多く出して挽回したかなと思った」と分析した上で、「会場の雰囲気を味わうことができたので来て良かった。2度目の日本タイトル挑戦なので絶対に獲りたい」と王座奪取に燃えていた。
採点表