[ニュース]2018.12.5
年明け19日は日本屈指のサウスポーが競演!
左:和氣と右:阿部、技巧派サウスポーの競演!
来年1月19日(土)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」では、メインに前日本スーパーバンタム級、元OPBF東洋太平洋同級王者の和氣慎吾(31=FLARE山上)、セミに無冠ながらすでにフェザー級で世界2団体にランクされる日本同級1位の阿部麗也(25=KG大和)の参戦が決定した。ともに一撃必殺の左カウンターを武器に持つ、国内屈指のサウスポーの競演は、セミとメインで激しい主役争いが楽しめそうだ。
7月に久我を打ち破った和氣
今年7月に前日本同級王者の久我勇作(ワタナベ)との国内頂上決戦を制した和氣は、6年前に拳を交えた中嶋孝文(34=竹原&畑山)とスーパーバンタム級10回戦を行う。和氣は中嶋に敗れこそしたが、この試合でブレイクのきっかけを掴むと3戦後に小國以載(角海老宝石)からOPBF王座を奪取。5度の防衛後、ジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)とのIBF世界同級王座決定戦へとこぎつけた。初の世界挑戦で戴冠は叶わなかったが、再起後は5連続KO勝ちで完全復活。2019年の初戦で中嶋への借りを返し、2度目の世界挑戦に弾みをつけるつもりだ。
6年前はランカーの意地を見せた中嶋
対し、キャリア16年目に突入した中嶋は、これまで日本王座に2度、今年はマーク・ジョン・ヤップ(六島※引退)が保持していたOPBF王座に挑んだが、ベルトを獲得することができなかった。ヤップ戦に続く9月の前戦でも新鋭の入口裕貴(エスペランサ)に後れを取り2連敗を喫した。だが、切れ味鋭い右ストレートと好戦的なファイトは今なお健在。立場が逆転した6年ぶりの再戦で、今度は中嶋が和氣を踏み台に一気に世界ランク入りを狙う。
細野戦を含め10連勝の阿部
また、57.8kg契約8回戦に出場する阿部は、アマ110勝のポリスボクサー杉田ダイスケ(30=ワタナベ)を迎え、チャンピオンカーニバル前哨戦に臨む。昨年10月に元OPBF・日本フェザー級王者の細野悟(大橋)を負傷判定で破り脚光を浴びた阿部は、スピード感あふれるボディワークと研ぎ澄まされたカウンターを武器に連勝街道をばく進中。対戦を回避する選手が現れるまでに成長した。
ポリスボクサーは5戦目でターニングポイントを迎える
その阿部に名乗りを挙げた杉田は、警察官と二束のわらじで今年4月にB級デビューすると、次戦で早くも5戦目と精力的にプロキャリアを積み重ねている。その中でも7月の元日本スーパーバンタム級王者の芹江匡晋(伴流)戦では、容赦ない攻撃でラストファイトの芹江を1回KOで下し、評価を上げた。アマチュア141戦、さらに機動隊で鍛え上げられたフィジカルと強打が魅力の杉田は、打倒・阿部をはたし最短距離での王座挑戦を狙う。
左:大嶋vs右:定常も注目!
このほか、日本バンタム級11位の大嶋剣心(23=帝拳)と日本同級7位の定常育郎(21=T&T)による8回戦も、勢いのある同世代対決として注目される。